Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

nistbladm と列の値

列の値は、テーブル内の個々のエントリを識別するために使われます。列の値の書式は次のとおりです。


columname="value", \
 columnname="value", ...

引数の意味は、それぞれ以下のとおりです。

たとえば、マシン名と IP アドレスを登録した hosts という名前のテーブルがあるとします。

表 19–2 hosts テーブルの例

IP アドレス 

名前 

別名 

129.146.168.4

altair

 

129.146.168.119

deneb

mail

129.146.168.120

regulus

dnsmaster

129.146.168.121

regulus

dnsmaster

129.146.168.11

sirius

 

このサンプルテーブルの altair エントリ (行) を識別するには、次の 3 通りの column=value の指定方法が考えられます。

上記のテーブルで注目すべき点としては、regulus という名前のマルチホームマシンに 2 つの IP アドレスが割り当てられていることです。この場合、ホストマシン reguluscolumn=value は 2 つの行を示します。そこで、最初の regulus 行だけを識別したいという場合は次のいずれかを入力します。


注 –

nistbladm コマンドの一部のオプションには、テーブル内のすべての列に column=value を指定しなければならないものがあります。