Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

nsswitch.conf ファイル

Solaris の環境を初めてインストールするときのデフォルトの nsswitch.conf ファイルは、Solaris のソフトウェアをインストールする際に選択したネームサービスで決まります。このファイルの各行は、ネットワーク情報の種類 (ホスト、パスワード、グループなど) と、それに対する 1 つ以上の情報源 (NIS+ テーブル、NIS マップ、DNS ホストテーブル、同一ワークステーション上の /etc など) を対応させています。クライアントは、この情報源から各情報を検索します。ネームサービスが選択されると、そのサービスのスイッチテンプレートファイルがコピーされ、新しい nsswitch.conf ファイルが作成されます。たとえば、NIS+ を選択した場合は、nsswitch.nisplus ファイルがコピーされ新しい nsswitch.conf ファイルが作成されます。

/etc/nsswitch.conf ファイルは、Solaris 9 ソフトウェアにより各マシンの /etc ディレクトリに自動的にロードされます。また次の代替テンプレートファイルも作成されます。

これらの代替テンプレートファイルには、それぞれネットワーク情報の情報源として NIS+、NIS、ローカルファイル、 または LDAP を使用する標準的なスイッチ構成が設定されています。Solaris オペレーティング環境をマシンに最初にインストールすると、マシンのデフォルトのネームサービスが NIS+、NIS、ローカルファイル、または LDAP から選択されます。 インストールの途中、選択されたネームサービスに対応するテンプレートファイルが /etc/nsswitch.conf にコピーされます。たとえば、NIS+ を使用するマシンクライアントの場合、インストーラは nsswitch.nisplusnsswitch.conf にコピーします。

特殊な名前空間を持っている場合を除き、通常の操作には nsswitch.conf にコピーされるデフォルトのテンプレートファイルを使用します。