サーバーの速度が早いほど、 NIS+ の性能は向上します (しかし、その場合 NIS+ サーバーは SMP マルチスレッドハードウェアを有効に利用することはできません)。NIS+ サーバーは、平均的なクライアントと同等かそれ以上に強力にする必要があります。新しいクライアントのサーバーとして古いマシンを使うことはお勧めできません。
サーバーの速度以外に、その他の多くの要因が NIS+ のパフォーマンスに影響を与えます。ユーザーおよびホストの数と種類、実行しているアプリケーションの種類、ネットワークトポロジ、負荷の密度、その他の要因すべてが NIS+ のパフォーマンスに影響します。したがって、 2 つの異なるネットワークにおいて、同じサーバーハードウェアからまったく同じパフォーマンスを期待することはできません。
下の表のベンチマークは、比較のために掲載しています。各ネットワーク上のパフォーマンスは、この数字とは違うこともあります。下に示したベンチマークの数字は、10,000 エントリという標準的なテーブルサイズのテストネットワークに基づいています。
表 26–2 ハードウェア速度と NIS+ 動作の比較
対象マシン |
秒当たりの整合動作数 |
秒当たりの追加動作数 |
---|---|---|
SS5-110 | 400 | 6 |
SS20-50 | 440 | 6 |
PPro-200 | 760 | 13 |
Ultra-167 | 800 | 11 |
Ultra-200 | 1270 | 8 |