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Sun ONE Application Server 7 J2EE CA Service Provider Implementation 管理者ガイド |
サンプルコネクタとサンプルアプリケーションでの使用方法このmoduleでは、次のトピックについて説明します。
Comet サンプルアプリケーションの使用法の概要
Comet サンプルコネクタは、J2EE CA に準拠するコネクタの配備方法と、J2EE CA に準拠するアプリケーションサーバーでの運用方法に関する説明に使用します。このサンプルには次のコンポーネントがあります。
- サンプル J2EE CA コネクタ
- サンプルアプリケーション
- サンプルバックエンド
サンプルアプリケーションのコンパイルとアセンブル
アプリケーションの再コンパイル、アセンブル、および配備を簡単に行うには、これらのタスクをすばやく行うためのビルド機能の使い方の詳細を記載した「Sun ONE Studio 4,Enterprise Edition for Java」のヘルプから「J2EE アプリケーションアセンブラ」を参照してください。
たとえば、アプリケーション全体を初めから再ビルドするには、次の手順を実行します。
- アプリケーションのコンパイルおよびアセンブル
comet/src/ 以下を構築します。
デフォルトのターゲットコアが実行されて WAR、JAR および EAR ファイルが再ビルドされます。
- アプリケーションを再配備します。
comet/src/ の下を配備します。
- Application Server を再起動します。
配備記述子を修正した場合は、アプリケーションサーバーの再起動が必要です。サーブレットまたは JSP あるいはその両方の修正した場合は、再起動する必要はありません。
- サンプルアプリケーションのプロジェクト領域を削除するには、「構築」→「生成物を削除」を実行します。
サンプルコネクタ
comet.rar ファイルには、コネクタ仕様アーキテクチャに従って .rar ファイルにアーカイブされたサンプルコネクタファイルが含まれています。ファイルは、[sun7 インストールディレクトリ]/sun70/samples/j2ee/connector/assemble/comet.rar にあります。
サンプルコネクタ (comet.rar) の説明
Comet コネクタサンプルのファイルを次に示します。
- META-INF/ra.xml - 標準配備情報が含まれます。
- comet.jar - JAVA クラスおよびエラーメッセージファイルが含まれます。
- META-INF/sun-ra.xml - 標準的な配備記述子の情報以外の追加の配備情報が含まれます。
META-INF/ra.xml
Comet サンプル ra.xml ファイルには、ホストおよびポートの設定プロパティが含まれます。
それらの値を次のように設定します。
Host: localhost
Port: 8020
これらの値は配備前に修正できます。
次のコードはサンプルの ra.xml ファイルです。
サンプルの ra.xml ファイルの例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!--
Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.
-->
<!DOCTYPE connector PUBLIC '-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Connector 1.0//EN' '
http://java.sun.com/dtd/connector_1_0.dtd'>
<connector>
<display-name>CometResourceAdapter</display-name>
<vendor-name>sun</vendor-name>
<spec-version>1.0</spec-version>
<eis-type>Comet</eis-type>
<version>1.0</version>
<resourceadapter>
<managedconnectionfactory-class>samples.connectors.simple.CometMana gedConnectionFactory</managedconnectionfactory-class>
<connectionfactory-interface>javax.resource.cci.ConnectionFactory</ connectionfactory-interface>
<connectionfactory-impl-class>samples.connectors.simple.CometConnec tionFactory</connectionfactory-impl-class>
<connection-interface>javax.resource.cci.Connection</connection-int erface>
<connection-impl-class>samples.connectors.simple.CometConnection</c onnection-impl-class>
<transaction-support>NoTransaction</transaction-support>
<config-property>
<config-property-name>Host</config-property-name>
<config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
<config-property-value>localhost</config-property-value>
</config-property>
<config-property>
<config-property-name>Port</config-property-name>
<config-property-type>java.lang.String</config-property-type>
<config-property-value>8020</config-property-value>
</config-property>
<authentication-mechanism>
<authentication-mechanism-type>BasicPassword</authentication-mechan ism-type>
<credential-interface>javax.resource.security.PasswordCredential</c redential-interface>
</authentication-mechanism>
<reauthentication-support>false</reauthentication-support>
</resourceadapter>
</connector>
comet.jar
comet.jar ファイルには、リソースアダプタおよびエラーメッセージファイルに必要な、Java インタフェース、実装およびユーティリティクラスが含まれます。ファイル samples.connectors.simple.Messages.properties は、メッセージファイルで国際化標準 (I18N) に準拠するために修正されることがあります。
META-INF/sun-ra.xml
sun-ra.xml には、次のような追加の配備情報が含まれます。
プールの設定
次の表に、プール設定属性を示します。リストの左側の列には属性、中央の列にはそのデフォルト値、右側の列には属性の説明があります。
セキュリティロールマップ
セキュリティロールマップ属性は、サーブレット/EJB 認証中に受信した主体から EIS の承認した証明書へのマッピングに使われます。
複数の主体を同じバックエンド主体にマップすることができます。
JNDI 名
jndi-name は、このコネクタを使用するすべてのアプリケーションで jndi 検索名として使用されます。jndi 名は一意である必要があります。たとえば、jndi-name の comet は、jndi 名前空間検索で java: comp/env/eis/comet として参照されます。
次のコードはサンプルの sun-ra.xml ファイルです。
サンプルの sun-ra.xml ファイルのコード例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE sun-connector PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Sun ONE Application Server 7.0 Connector 1.0//EN" "http://www.sun.com/software/sunone/appserver/dtds/sun-connector_1_ 0-0.dtd">
<sun-connector>
<resource-adapter jndi-name="Comet" max-pool-size="20" steady-pool-size="10" max-wait-time-in-millis="300000" idle-timeout-in-seconds="5000">
</resource-adapter>
<role-map map-id="mainframe">
<map-element>
<principal user-name="keren"></principal>
<backend-principal user-name="pazit" password="tulip" credential="credential">
</backend-principal>
</map-element>
</role-map>
</sun-connector>
サンプルコネクタの配備
サンプルコネクタをアプリケーションサーバーに配備して、サンプルコネクタを使用できるようにする必要があります。
サンプルコネクタを配備するには
次の図が表示されます。
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- 「アプリケーションサーバーインスタンス」-「[インスタンス名 ]」 - 「アプリケーション」 > 「コネクタモジュール」 を選択します。
次の図が表示されます。
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- 「配備」をクリックします。
- comet.rar ファイルのある位置を参照し、移動します。
comet.rar ファイルには、コネクタ仕様アーキテクチャに従って .rar ファイルにアーカイブされたサンプルコネクタファイルが含まれています。
このディレクトリは、次のとおりです。
[sun7 インストールディレクトリ]/samples/connectors/simple
- 「了解」をクリックします。次の図が表示されます。
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- 「アプリケーション名 (App Name:)」に「comet」を入力します。
「comet」は、アプリケーションがコネクタの検索に使う、コネクタの JNDI 名です。
- 「了解」をクリックします。
コネクタが「コネクタモジュール」リストに追加されます。次の図が表示されます。
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サンプルアプリケーション
comet サンプルアプリケーションは、バックエンドシステムからメッセージを送受信する comet コネクタを操作します。サンプルアプリケーションとコネクタを使用または操作する前に、それらを配備する必要があります。
サンプルアプリケーションのディレクトリ構造
一般に、どのサンプルアプリケーションも最上位ディレクトリに次の項目があります。
- src ディレクトリ - サンプルアプリケーションのソースコードを含む
- docs - すべてのドキュメントが収められているディレクトリ
- assemble - アプリケーションサーバーに配備する必要のある .EAR ファイルを含む
サンプルアプリケーションの配備
次の手順では、アプリケーションの配備方法を説明します。
サンプルアプリケーションを配備するには
- 管理ツールを起動します。
- 「アプリケーションサーバーインスタンス」-「[インスタンス名]」-「アプリケーション」>「エンタープライズアプリケーション」を選択します。次の図を参照してください。
注 デフォルトのインスタンス名は「servler1」です。
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- 「配備」をクリックします。次の図を参照してください。
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- comet.ear ファイルパスに移動します。
comet.ear ファイルには、.ear ファイルにアーカイブされたサンプルアプリケーションファイルが含まれています。
- 「了解」をクリックします。次の図が表示されます。
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- 「アプリケーション名」に「CometEJB」を入力して「了解」をクリックします。
アプリケーションが「エンタープライズアプリケーション」リストに追加されます。次の図を参照してください。
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サンプルの操作方法
次の手順では、Comet サンプルの操作方法を説明します。
サンプルを操作するには
- サンプルバックエンドを実行します。
バックエンドは、http ポート 8020 を使ってサンプルコネクタからデータを送受信します。
- [sun7 インストールディレクトリ]samples/connectors/simple
から次のコマンドを実行します。java -classpath ./backend.jar Server 8020
- アプリケーションサーバーに読み込みます。
ディレクトリ [sun7 インストールディレクトリ]/domains/[ドメイン名]/[インスタンス名]/bin から startserv スクリプトを実行します。
注 デフォルトのインスタンス名は「servler1」です。
- ブラウザを開いて次のサンプル URL を入力します。
次の図が表示されます。
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- ユーザー名を入力し、「EXECUTE」をクリックします。
「Hello」メッセージが表示されます。