ディスク容量の計画のたて方は、ユーザーによって異なります。ディスク容量の計画にあたっては、次の一般的な事項を考慮に入れてください。
中国語、日本語、韓国語など、インストールする言語を追加するごとにディスク容量を増やします。
印刷やメールをサポートする場合は、/var ファイルシステムのディスク容量を増やします。
クラッシュダンプ機能 savecore(1M) を使用する場合は、/var ファイルシステムの容量を物理メモリー分倍増します。
サーバーがほかのシステム上のユーザーに対してホームディレクトリファイルシステムを提供する場合は、サーバーのディスク容量を増やします。ホームディレクトリは、通常デフォルトで /export ファイルシステムにあります。
スワップ領域に 512M バイト以上を割り当てます。
インストールする Solaris ソフトウェアグループ用にディスク容量を割り当てます。ソフトウェアグループごとの推奨ディスク容量は表 5–1 のとおりです。ディスク容量を計画する際には、選択したソフトウェアグループから個々のソフトウェアパッケージを個別に追加したり削除したりできることを覚えておいてください。
作成するファイルシステムの数を最小限に抑えます。デフォルトでは、Solaris インストール方法によってルート(/) とスワップ領域 (/swap) だけが作成されます。OS サービスのためにディスク容量が割り当てられたときは、/export ディレクトリも作成されます。ファイルシステムを割り当てる場合には、将来の Solaris バージョンにアップグレードするときのために、現在必要な容量よりも 30% 多く割り当ててください。新しい Solaris リリースにアップグレードするたびに、直前のリリースに比べておよそ 10% のディスク容量が追加で必要になります。ファイルシステムごとに 30% のディスク容量を追加しておくことによって、システムのスライスを切り直さなくても Solaris をアップグレードできます。
追加ソフトウェアやサードパーティソフトウェア用にディスク容量を増やします。
Solaris Live Upgrade を使用する場合は、Solaris Live Upgrade のディスク容量の要件を参照してください。