Solaris 9 インストールガイド

フラッシュアーカイブの分割

アーカイブを複数のセクションに分割し、その一部を変更したり、新たなセクションを追加したり、セクションを削除したりできます。セクションの変更後に、セクションを結合して新規アーカイブを作成する必要があります。 たとえば、ユーザー定義セクションの追加や、識別セクションの変更を実行できます。アーカイブセクションは変更しないようにしてください。変更するとアーカイブの整合性に悪影響が及びます。

flar split コマンドは、フラッシュアーカイブを複数のセクションに分割します。flar コマンドは、各セクションを、現在のディレクトリまたは指定されたディレクトリ内の別個のファイルにコピーします。ファイルには、セクション名からとった名前が付けられます。たとえば、Cookie セクションは、cookie と名付けられたファイルに保存されます。flar split コマンドでは、1 つのセクションだけを保存するように指定できます。このコマンドの構文は次のとおりです。

flar split[-d dir] [-u section] [-f archive] [-S section] [-t [-p posn] [- b blocksize]] filename

-d dir

コピーするセクションを、現在のディレクトリからではなく dir から取得します。

-u section

  • このオプションを使用した場合、flarCookie セクション、識別セクション、アーカイブセクション、および section セクションをコピーします。1 つのセクション名を指定することも、あるいは空白で区切って複数のセクション名を指定することも可能です。

  • このオプションを使用しない場合、flarは Cookie、識別、およびアーカイブセクションのみをコピーします。

-f archive

アーカイブセクションを、archive という名前のファイルに入れるのではなく、archive というディレクトリに抽出します。

-S section

アーカイブから section と名付けられたセクションだけをコピーします。これは、ユーザ定義セクションです。


例 19–1 アーカイブの分割

次の例では、archive1.flar が 3 つのファイルに分割されます。


# flar split archive1.flar

アーカイブの分割後に、識別セクションの変更またはユーザー定義セクションの追加を実行できます。その後、セクションを結合してアーカイブを再作成できます。