PXE (Preboot Execution Environment) ネットワークブートを使用して、SunTM LX50 システムに Solaris 9 12/02 オペレーティング環境をインストールすると、ネットワークブートに失敗することがあります。その場合、次のメッセージが表示されます。
error: Assertion failure: - "rp->flags & RESF_ALT", "ur.c" line 80 The root filesystem is not mounted and the configuration assistant has exited prematurely. Booting is unlikely to succeed. CTL-ALT-DEL may be used to reset the machine. Failover to boot interpreter - type ctrl-d to resume boot |
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
PXE ネットワークブートが不要な場合は、次の手順を実行します。
次のいずれかのメディアを使用してシステムをブートします。
Solaris 9 12/02 INSTALLATION CD
Solaris 9 12/02 SOFTWARE 1 of 2 CD
ブート用フロッピーディスクの Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助、DCA)
Solaris DCA によるブートの詳細については、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
DCA を実行し、ネットワークデバイスの選択が要求されたら、適切なネットワークデバイスを選択してシステムをブートします。
PXE ネットワークブートを使用する場合は、インストール時にシステムのBIOS でシリアルコンソールを無効にします。Sun LX50 システムでの BIOS 変更の詳細については、『Sun LX50 Server Manual (英語版)』(http://www.sun.com/servers/entry/lx50/documentation2.html) を参照してください。
Solaris Web Start ソフトウェアまたは suninstall コマンド行インタフェース (CLI) を使用して Solaris 9 12/02 (x86 版) をインストールすると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーメッセージはソフトウェアを ExtraValue ディレクトリにインストールすると表示されます。
Could not find child archive /cdrom/.install/./../Solaris_9/ExtraValue/EarlyAccess/Bonus_Languages /components/Catalan/.install/install.class Could not find child archive /cdrom/.install/./../Solaris_9/ExtraValue/EarlyAccess/Bonus_Languages /components/Polish/.install/install.class Could not find child archive /cdrom/.install/./../Solaris_9/ExtraValue/EarlyAccess/Bonus_Languages /components/Russian/.install/install.class |
回避方法: 無効なエラーメッセージですので、無視してください。Solaris 9 12/02 (x86 版) には、カタロニア語、ロシア語、およびポーランド語は含まれていません。
システムに、ファームウェアリビジョン 1007 の Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブが含まれていると、Solaris 9 12/02 DVD からのブートが失敗します。
回避方法 : パッチ 111649-03 以降を適用して Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブのファームウェアを更新します。パッチ 111649-03 は、Solaris 9 12/02 Supplement CD の次のディレクトリにあります。
DVD_Firmware/Patches |
パッチのインストール方法については、上記のディレクトリにある README ファイルを参照してください。パッチをインストールする前に、README ファイルに記載されている注意事項や警告内容のすべてに目を通して、その内容に従って作業してください。
Solaris 2.6 オペレーティング環境または Solaris 7 オペレーティング環境を実行しているシステムでは、Solaris 9 12/02 DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。
システムに対応したパッチを適用する。
表 2–5 Solaris 2.6 および Solaris 7 オペレーティング環境用の DVD パッチ
リリース |
パッチ ID |
---|---|
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (SPARC 版) |
107618-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 (SPARC 版) |
107259-03 |
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (x86 版) |
107619-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 (x86 版) |
107260-03 |
Solaris 9 12/02 DVD をマウントする。
ただし、ボリューム管理を使用しないでください。次の手順に従って、手動で DVD をマウントします。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
手動で DVD をマウントします。
# mkdir /mnt1 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /mnt1 |
DVD がマウントされていて、DVD 上のデータにアクセスできることを確認します。
# cd /mnt1 # ls |
DVD が正しくマウントされている場合は、システムから次の情報が返されます。
Copyright Solaris_9 |