マップが更新されると、Makefile は yppush
を使用して新しいマップをスレーブサーバーに伝播します (ただし、NOPUSH
が Makefile に設定されている場合を除きます)。これは、ypserv
デーモンに通知してマップ転送要求を送ることで実行されます。次に、スレーブサーバー上の ypserv デーモンが ypxfr プロセスを起動し、ypxfrd プロセスがマスターサーバー上の ypxfr デーモンに連絡します。いくつかの基本検査 (マップが実際に更新されていることの確認など) が行われてマップが転送されます。そのあと、スレーブサーバー上の ypxfrd が、転送が成功したかどうかを yppush プロセスに通知します。
上記手順は、新しく作成されたマップがスレーブサーバー上に存在しない場合は動作しません。スレーブサーバー上で ypxfr を実行して、新しいマップをスレーブサーバーに転送する必要があります。
マップの伝播は失敗することがありますが、失敗した場合は ypxfr を使って手動で新しいマップ情報を転送する必要があります。ypxfr は、2 つの方法で使用できます。1 つは root の crontab ファイルを定期的に使用する方法であり、もう 1 つはコマンド行から対話形式で使用する方法です。これらの方法については、以下で説明します。