Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

cron を使ってマップ転送を行う

マップの更新頻度はマップによってそれぞれ異なります。たとえば、デフォルトのマップである protocols.byname やデフォルトでないマップの auto_master など一部のマップは何カ月も更新されないことがありますが、一方、passwd.byname など一部のマップは 1 日に数回更新されることがあります。crontab コマンドでマップ転送をスケジュールすると、個々のマップに対して特定の伝播時間を設定できます。

マップに適切な頻度で ypxfr を定期的に実行するには、各スレーブサーバー上の root の crontab ファイルに、該当する ypxfr エントリを入れる必要があります。ypxfr は、マスターサーバー上のコピーがローカルのコピーより新しい場合に限り、マスターサーバーと連絡をとりマップを転送します。


注 –

デフォルトの -m オプションが指定されている rpc.yppasswdd をマスターサーバー上で実行すると、どこかで yp パスワードが変更されるたびに、passwd デーモンが make を実行して passwd マップを作成し直します。