Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ユーザーディレクトリの位置の選択

構成ディレクトリが Sun ONE サーバー管理に使用される Sun ONE Directory Server 5.1 であるのと同様、ユーザーディレクトリは企業内のユーザーおよびグループのエントリを含む Sun ONE Directory Server 5.1 です。

大半のディレクトリ構成では、ユーザーディレクトリと構成ディレクトリは、2 つの別個のサーバーインスタンスにする必要があります。これらのサーバーインスタンスを同じマシンにインストールすることも可能ですが、最良の結果を得るために、構成ディレクトリを別のマシンに配置することを検討してください。

ユーザーディレクトリと構成ディレクトリとでは、ユーザーディレクトリの方が圧倒的に多くのディレクトリトラフィックを受け取ります。このため、最も多くのコンピュータリソースをユーザーディレクトリに割り当てる必要があります。構成ディレクトリが受け取るトラフィックはごくわずかであるため、構成ディレクトリはローエンドのリソースのマシンにインストールできます。

また、ユーザーディレクトリにデフォルトのディレクトリポート (389 と 636) を使用する必要があります。この目的専用のサーバーインスタンスにより構成ディレクトリを管理する場合、構成ディレクトリ用に非標準ポートを使用してください。

構成ディレクトリをネットワーク上にインストールするまで、ユーザーディレクトリをインストールすることはできません。