Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — スライス用のトランザクションボリュームを作成する


# umount /home1
# metainit d63 -t c0t2d0s2 c2t2d0s1
d63: Trans is setup
(ファイルシステムがトランザクションボリュームを参照するように /etc/vfstab ファイルを編集する) 
# mount /home1

スライス /dev/dsk/c0t2d0s2 には、/home1 にマウントされているファイルシステムが格納されています。 ログデバイスとして使用するスライスは /dev/dsk/c2t2d0s1 です。 最初にファイルシステムのマウントを解除します。metainit コマンドに -t オプションを指定して、トランザクションボリューム d63 を作成します。

次に、このファイルシステムのエントリがトランザクションボリュームを参照するように /etc/vfstab ファイルを編集します。


/dev/dsk/c0t2d0s2 /dev/rdsk/c0t2d0s2 /home1 ufs 2 yes -

上記の行を次のように変更します。


/dev/md/dsk/d63 /dev/md/rdsk/d63 /home1 ufs 2 yes -

ファイルシステムのロギングは、ファイルシステムをマウントし直したときに有効になります。

以降の再起動では、 fsck コマンドは、このファイルシステムをチェックする代わりに、トランザクションボリュームに対するログメッセージを表示します。


# reboot
...
/dev/md/rdsk/d63: is logging