Solaris のシステム管理 (上級編)

プリンタサーバーと印刷クライアントを割り当てる

どのシステムにローカルプリンタを接続し、どのシステムでは他のシステム上のプリンタを使用するかを決定する必要があります。ローカルプリンタを接続し、そのプリンタをネットワーク経由で他のシステムでも利用できるようにしているシステムを「プリンタサーバー」と呼びます。プリンタサーバーに印刷要求を送るシステムを「印刷クライアント」と呼びます。

LP 印刷サービスは、Solaris 環境で印刷サービスを管理するソフトウェアです。プリンタをシステムに物理的に接続したら、LP 印刷サービスにプリンタサーバーの特性を定義しなければなりません。 プリンタサーバーを設定し終わったら、他のシステムを印刷クライアントとして設定できます。

プリンタサーバーと印刷クライアントは、 Solaris リリースのさまざまなバージョンと UNIX オペレーティングシステムのさまざまなバージョンで実行することができます。Solaris 9 リリースとその互換バージョンを実行する印刷クライアントは、SunOS 4.1、BSD UNIX、Linux などの lpd をベースにした印刷サービスを実行するプリンタサーバーに印刷することができます。さらに、 lpd をベースにした印刷サービスを実行する印刷クライアントは、Solaris 9 リリースとその互換バージョンを実行するプリンタサーバーに印刷することができます。

以下の図は、Solaris リリースと lpd をベースにした印刷サービスを実行するシステムを備えたネットワークの印刷構成を示しています。Solaris の印刷機能が異機種システム混在環境 でどのように動作するのかについては、リモート印刷の処理スケジュールを参照してください。

図 3–2 Solaris と lpd をベースにしたシステムの印刷構成

lpd ベースの BSD 印刷クライアントと BSD 印刷サーバー、および Solaris 印刷クライアントと Solaris 印刷サーバーが混在しています。