Solaris のシステム管理 (上級編)

1 ユーザーの割り当て制限を無効にする方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 次のように割り当て制限エディタを使用して、quotas ファイルがその最上位ディレクトリにある各マウント済みファイルシステムに対して 1 行の割り当て制限情報を含む一時ファイルを作成します。


    # edquota username
    

    username は、割り当て制限を無効にしたいユーザー名を指定します。


    注意 – 注意 –

    edquota コマンドの引数として複数のユーザーを指定できますが、表示される情報にはどのユーザーのものなのか示されないので、混乱を招く恐れがあります。


  3. 1K バイトディスクブロック数の弱い制限値と強い制限値、および i ノード数の弱い制限値と強い制限値を 0 (ゼロ) に変更します。


    注 –

    必ずこれらの値を 0 (ゼロ) に変更してください。テキストファイルから行を削除してはいけません。


  4. ユーザーの割り当て制限を無効にしたことを確認します。


    # quota -v username
    

    -v

    ディスク割り当て制限が有効にされている、すべてのマウント済みのファイルシステムについて、ユーザーのディスク割り当て制限情報を表示します 

    username

    割り当て制限を確認したいユーザー名 (UID) を指定します。 

例 — 1 ユーザーの割り当て制限を無効にする

次の例は、edquota コマンドで開いた一時ファイルの内容を示しています。このシステムでは、ルートディレクトリに quotas ファイルが含まれているマウント済みファイルシステムは、/files だけです。


fs /files blocks (soft = 50, hard = 60) inodes (soft = 90, hard = 100)

次の例は、割り当て制限を無効にした後の上と同じ一時ファイルの内容を示しています。


fs /files blocks (soft = 0, hard = 0) inodes (soft = 0, hard = 0)