Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

Perl 5

この Solaris リリースには、Perl (Practical Extraction and Report Language) 5.6.1 が付属しています。この強力な汎用プログラミング言語は、一般にフリーソフトウェアとして入手可能なツールです。Perl はプロセス、ファイル、およびテキスト処理機能に優れ、複雑なシステム管理作業を行う際の標準的な開発ツールとして広く使用されています。

Perl 5 には、動的にロード可能なモジュールフレームワークが含まれています。このモジュールフレームワークを使用すると、特定の作業に新しい機能を追加することができます。多くのモジュールが、Comprehensive Perl Archive Network (CPAN) のホームページ (http://www.cpan.org) から自由に入手できます。

Perl ドキュメントへのアクセス

この Solaris リリースには、Perl に関する情報ソースも含まれています。以下に同じ情報へアクセスするための 2 通りの方法を示します。

MANPATH 環境変数に /usr/perl5/man を設定すると、マニュアルページにアクセスできます。次の例は Perl の概要を表示します。


% setenv MANPATH "${MANPATH} : /usr/perl5/man"
% man perl

追加ドキュメントには、perldoc ユーティリティを使用してアクセスします。次の例も同じ概要を表示します。


% /usr/perl5/bin/perldoc perl

perl 概要ページには、このリリースに含まれているすべてのドキュメントの一覧が示されています。

Perl の互換性について

一般に、バージョン 5.6.1 の Perl は以前のバージョンと互換性があるため、スクリプトの再作成や再コンパイルは必要ありません。ただし、XSUB ベースのモジュール (.xs) はすべて、再コンパイルおよび再インストールする必要があります。

Solaris 9 リリースでは、/usr/perl5/5.00503/bin/perl と入力することにより、古いバージョンの Perl にアクセスできます。古いバージョンは将来のリリースではサポートされない可能性があるため、このバージョンは新しいモジュールを再構築するまでの一時的な代用ツールとして使用してください。

Solaris 版 Perl の変更点

Solaris 版 Perl は 64 ビット整数、malloc システムコール、および大規模ファイルをサポートするようにコンパイルされています。また、必要なパッチも適用済みです。すべての構成情報の一覧については、次のコマンドの出力を参照してください。


% /usr/perl5/bin/perlbug -dv
---
Flags:
    category=
    severity=
---
Site configuration information for perl v5.6.1:
 .
 .

perl -V と入力すると、構成の要約リストを生成できます。