ここでは、シリアル回線を介した通信を定義する方法で紹介した PPP 構成ファイルを例として使用します。この手順に従って、図 30–3 で示した user2 が所有するダイアルアウトマシンを設定します。
ダイアルアウトマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
次の /etc/ppp/options ファイルには、太字で示した PAP サポート用のオプションが含まれています。
#vi /etc/ppp/options lock nodefaultroute name user2 auth require-pap |
リモートマシン myserver 用の /etc/ppp/peers/peer-name ファイルを作成します。
次のサンプルは、個々のピアとの接続を定義する方法で作成した既存の /etc/ppp/peers/myserver ファイルに、PAP サポートを追加する方法を示しています。
# cd /etc/ppp # mkdir peers # cd peers # vi myserver /dev/cua/a 57600 noipdefault defaultroute idle 120 user user2 remotename myserver connect "chat -U 'mypassword' -f /etc/ppp/mychat" |
太字で示した新しいオプションにより、ピア myserver に関する PAP 要件が追加されます。
user user2 |
user2 をローカルマシンのユーザー名として定義する |
remotename myserver |
myserver をローカルマシンに認証資格を要求するピアとして定義する |
作業 |
参照先 |
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ダイアルインサーバーを呼び出して、PAP 認証の設定をテストする |
ダイアルインサーバーを呼び出す手順については、ダイアルインサーバーの呼び出し方法 を参照 |
PAP 認証の詳細を理解する |