Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

個々のピアとの接続を定義する方法

  1. ダイアルアウトマシン上でスーパーユーザーになります。

  2. 次の /etc/resolv.conf ファイルを作成して、DNS データベースを更新します。


    domain bigcompany.com
    nameserver 10.10.111.15
    nameserver 10.10.130.8
    

    domain bigcompany.com

    ピアの DNS ドメインが bigcompany.com であることを示す

    nameserver 10.10.111.15

    nameserver 10.10.130.8

    bigcompany.com 側にあるネームサーバーの IP アドレスの一覧を示す

    DNS の実装については、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』の「DNS の管理 (参照情報)」を参照してください。

  3. ホスト情報として最初に DNS データベースが検索されるように、/etc/nsswitch.conf ファイルを編集します。


    hosts:      dns [NOTFOUND=return] files 
  4. /etc/ppp/peers ディレクトリを作成して、ピア用のファイルを追加します。

    たとえば、次のファイルを作成して、ダイアルインサーバー (myserver) を定義します。


    # cd /etc/ppp
    # mkdir peers
    # cd peers
    # vi myserver
    /dev/cua/a
    57600
    noipdefault
    defaultroute
    idle 120
    noauth
    connect "chat -U 'mypassword' -T 1-123-555-1213 -f /etc/ppp/mychat"
    

    /dev/cua/a

    myserver を呼び出すためのシリアルインタフェースとして、デバイス (/dev/cua/a) を使用する必要があることを示す

    57600

    リンクの速度を定義する 

    noipdefault

    ピア (myserver) のトランザクションでは、ダイアルアウトマシンは最初に 0.0.0.0 の IP アドレスを持つことを示す。myserver は、すべてのダイアルアップセッションのダイアルアウトマシンに IP アドレスを割り当てる

    idle 120

    120 秒のアイドル時間が経過するとリンクがタイムアウトになることを示す 

    noauth

    ダイアルアウトマシンとの接続をネゴシエートするとき、ピア (myserver) は認証資格を提供する必要がないことを示す

    connect "chat -U 'mypassword' -T 1-123-555-1213 -f /etc/ppp/mychat"

    connect オプションとその引数を示す。引数には、ピアの電話番号、呼び出しの命令群を持つ chat スクリプト (/etc/ppp/mychat) などが指定されている

次に進む手順

作業 

参照先  

別のダイアルアウトマシンを構成する 

モデムとシリアルポートの構成方法 (ダイアルアウトマシン)

別のコンピュータにダイアルアウトすることで、モデムの接続性をテストする 

cu(1C)tip(1) のマニュアルページ。これらのユーティリティを使用すると、モデムが正しく構成されているかをテストできる。また、別のマシンとの接続が確立できるかもテストできる

PPP 構成ファイルの詳細情報を入手する 

ファイルおよびコマンド行での PPP オプションの使用

ダイアルインサーバーの構成を開始する 

ダイアルインサーバーにデバイスを構成する