PAP 認証は、次の順序で発生します。
呼び出し元 (認証される側) がリモートピア (認証する側) を呼び出し、接続ネゴシエーションの一環として PAP ユーザー名とパスワードを伝えます。
ピアは、/etc/ppp/pap-secrets ファイルで呼び出し元の識別情報を検証します。PAP の login オプションを使用する場合は、呼び出し元のユーザー名とパスワードの検証にパスワードデータベースが使用されます。
認証が成功すると、ピアは呼び出し元との接続ネゴシエーションを継続します。認証に失敗すると、接続は切られます。
(オプション) 呼び出し元がリモートピアからの応答を認証する場合は、リモートピアが自身の PAP 資格を呼び出し元に送信する必要があります。したがって、リモートピアは認証される側になり、呼び出し側は認証する側になります。
(オプション) 最初の呼び出し元が自身の /etc/ppp/pap-secrets を読み取り、リモートピアの識別情報を検証します。
最初の呼び出し元がリモートピアに認証資格を要求する場合は、手順 1 と手順 4 が並行して行われます。
ピアが認証されると、ネゴシエーションが継続されます。認証されない場合は、接続が切られます。
呼び出し元とピアのネゴシエーションは、接続の確立に成功するまで継続されます。