Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

マップの管理作業

表 15–6 は、autofs マップの管理時に認識しておく必要のある事項について示したものです。選択したマップのタイプおよびネームサービスにより、autofs マップへの変更を行うために使用する必要があるメカニズムが異なります。

表 15–6 に、マップのタイプとその使用方法を示します。

表 15-6 autofs マップのタイプとその使用方法

マップのタイプ 

使用方法 

マスター

ディレクトリをマップに関連付ける 

直接

autofs を特定のファイルシステム向けにする 

間接

autofs をリファレンス指向のファイルシステム向けにする 

表 15–7 は、ネームサービスに基づいて autofs 環境に変更を加える方法を示したものです。

表 15-7 マップの保守

ネームサービス 

メソッド 

ローカルファイル 

テキストエディタ

NIS 

make ファイル

NIS+ 

nistbladm

表 15–8 に、マップのタイプについて行なった修正に応じた automount コマンドを実行する場合を示します。たとえば、直接マップに対する追加または削除を行なった場合、ローカルシステム上で automount コマンドを実行する必要があります。automount コマンドを実行すると、変更が反映されます。ただし、既存のエントリを修正した場合は、変更を反映するために automount コマンドを実行する必要はありません。

表 15-8 automount コマンドを実行する場合

マップのタイプ 

automount を再実行するか否か

 

追加または削除 

修正 

auto_master

Y

Y

direct

Y

N

indirect

N

N