Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

ファイル転送サイズのネゴシエーション

ファイル転送サイズは、クライアントとサーバーの間でデータを転送するときに使用されるバッファーのサイズです。原則として、ファイル転送サイズが大きいほどパフォーマンスが向上します。NFS バージョン 3 には転送サイズに上限はありませんが、Solaris 2.6 以降がデフォルトで提示するバッファーサイズは 32K バイトです。クライアントは、必要であればマウント時にこれより小さい転送サイズを提示することができますが、ほとんどの場合その必要はありません。

転送サイズは、NFS バージョン 2 を使用しているシステムとはネゴシエートされません。このとき、ファイル転送サイズの上限は 8K バイトに設定されます。

mount コマンドに対して -rsize オプションと -wsize オプションを使用すると、転送サイズを手動で設定できます。PC クライアントの一部では転送サイズを小さくする必要があります。また、NFS サーバーが大きなファイル転送サイズに設定されている場合は、転送サイズを大きくすることができます。