Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

UUCP Phone フィールド

このフィールドには、自動ダイアラ (ポートセレクタ) に与えるリモートコンピュータの電話番号 (トークン) を指定できます。電話番号は、オプションの英字による省略名と数字部分で構成されます。省略名を使用する場合は、Dialcodes ファイル内に列挙されているものの 1 つでなければなりません。


例 40-4 Phone フィールドの対応関係


File Name System-Name  Time  Type  Speed  Phone     Chat Script
 
Systems   nubian       Any   ACU   2400   NY5551212 ogin: Puucp ssword:Passuan

文字列 System-Name では、等号 (=) は、二次発信音を待ってから残りの数字をダイアルするという ACU への指示となります。文字列の中にダッシュ (-) があれば、4 秒間待ってから次の数字をダイアルするという指示になります。

コンピュータがポートセレクタに接続されている場合は、そのセレクタに接続している他のコンピュータにアクセスできます。この種のリモートマシン用の Systems ファイルエントリの Phone フィールドには、電話番号を入れません。代わりに、このフィールドにはスイッチに渡すトークンを指定します。このようにすれば、このホストがどのリモートマシンとの通信を望んでいるかを、ポートセレクタが判断できます。この場合は、システム名だけを指定するのが普通です。対応する Devices ファイルエントリでは、エントリの末尾に \D を指定して、このフィールドが Dialcode ファイルを使用して解釈されないようにしなければなりません。