Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

UUCP Type フィールド

このフィールドでデバイスが設定するリンクの Type を説明します。このフィールドには以下のセクションに示すキーワードのいずれかを入れることができます。

キーワード Direct

キーワード Direct は、主として cu 接続用のエントリ内で使用されます。このキーワードは、このリンクが他のコンピュータまたはポートセレクタへの直接リンクであることを示します。cu-l オプションで参照したい各回線について、それぞれ独立したエントリを作成する必要があります。

キーワード ACU

キーワード ACU は、(cu、UUCP、asppp、または Solaris PPP 4.0 を介した) リモートコンピュータへのリンクを、モデムを介して確立することを示します。このモデムは、直接ローカルコンピュータに接続しているものでも、ポートセレクタを介して間接的に接続しているものでもかまいません。

ポートセレクタ

これは、ポートセレクタの名前で置き換えるものとして、Type フィールド内で使用される変数です。ポートセレクタは、ネットワークに接続されたデバイスで、呼び出し側モデムの名前を要求し、アクセスを許可します。/etc/uucp/Dialers ファイルに入っている呼び出しスクリプトは、micom ポートセレクタと develcon ポートセレクタについてのものだけです。ユーザーは、Dialers ファイルに独自のポートセレクタエントリを追加できます。詳細は、UCCP /etc/uucp/Dialers ファイルを参照してください。

Sys-Name

Type フィールド内のこの変数は、特定のマシンの名前で置き換えられます。これは、リンクがこのマシンへの直接リンクであることを示します。この命名スキーマは、この Devices エントリ内の行と、コンピュータ Sys-Name についての /etc/uucp/Systems ファイルエントリを対応付けるために使用されます。

Type フィールドと /etc/uucp/Systems ファイル

例 40–5 は、/etc/uucp/Devices のフィールドと、/etc/uucp/Systems のフィールドの対応を示しています。各列の見出しは Devices ファイルに対応するものです。

フィールドの書体を変えて示したように、Devices ファイルの Type フィールドで使用されているキーワードは、Systems ファイルエントリの 3 番目のフィールドと突き合わされます。Devices ファイルの Type フィールドには ACUEC というエントリが入っており、これは自動呼び出し装置、つまりこの例では V.32bis モデムを示しています。この値は、Systems ファイルの 3 番目のフィールドと突き合わされます。このフィールドにも ACUEC というエントリが入っています。詳細は、UUCP /etc/uucp/Systems ファイルを参照してください。


例 40-5 Type フィールドと /etc/uucp/Systems ファイルの対応関係


File Name Type   Line  Line2 Class Dialer-Token-Pairs
 
Devices   ACUEC  cua/a -     38400 usrv32bis-ec
 
System    nubian Any   ACUEC 38400 9998888 ““ \d\d\r\n\c-ogin-\r\n\c-ogin.......