次の手順を使用して、特殊なアクセス権を絶対モードで変更します。
ファイルまたはディレクトリの所有者でない場合は、スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
現在の所有者またはスーパーユーザーだけが、chmod コマンドを使用してファイルまたはディレクトリの所有者を変更できます。
chmod コマンドを使用して特殊アクセス権を絶対モードで変更します。
$ chmod nnnn filename |
nnnn |
ファイルまたはディレクトリのアクセス権を変更する 8 進数値を指定する。一番左端の 8 進数値で、ファイルに特殊なアクセス権を設定する。特殊なアクセス権に有効な 8 進数値のリストについては、表 16–6 を参照 |
filename |
ファイルまたはディレクトリを指定する |
chmod コマンドを使用して ACL エントリを持つファイルのグループアクセス権を変更する場合、グループアクセス権と ACL マスクの両方が新しいアクセス権に変更されます。新しい ACL マスクのアクセス権は、そのファイル上に ACL エントリを持つ追加ユーザーおよびグループのアクセス権を変更する場合があるので注意が必要です。getfacl コマンドを使用して、すべての ACL エントリに適切なアクセス権が設定されていることを確認してください。詳細については、getfacl(1) のマニュアルページを参照してください。
ファイルのアクセス権が変更されていることを確認します。
# ls -l filename |
次の例は、dbprog ファイルに setuid のアクセス権を設定します。
$ chmod 4555 dbprog $ ls -l dbprog -r-sr-xr-x 1 db staff 12095 May 6 09:29 dbprog |
次の例では、dbprog2 ファイルに setgid のアクセス権を設定します。
$ chmod 2551 dbprog2 $ ls -l dbprog2 -r-xr-s--x 1 db staff 24576 May 6 09:30 dbprog2 |
次の例では、public_dir ディレクトリにスティッキビットのアクセス権を設定します。
$ chmod 1777 public_dir $ ls -ld public_dir drwxrwxrwt 2 ignatz staff 512 May 15 15:27 public_dir |