Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

ログイン失敗操作を保存する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. /var/adm ディレクトリに loginlog ファイルを作成します。


    # touch /var/adm/loginlog
    
  3. loginlog ファイルに root の読み取り権と書き込み権を設定します。


    # chmod 600 /var/adm/loginlog
    
  4. loginlog ファイルのグループのメンバーシップを sys に変更します。


    # chgrp sys /var/adm/loginlog
    
  5. 間違ったパスワードを使用してシステムに 5 回ログインしようとしたログが記録されていることを確認します。次に、/var/adm/loginlog ファイルを表示します。


    # more /var/adm/loginlog
    rimmer:/dev/pts/1:Wed Jan 16 09:22:31 2002
    rimmer:/dev/pts/1:Wed Jan 16 09:22:39 2002
    rimmer:/dev/pts/1:Wed Jan 16 09:22:45 2002
    rimmer:/dev/pts/1:Wed Jan 16 09:22:53 2002
    rimmer:/dev/pts/1:Wed Jan 16 09:23:01 2002
    #

    loginlog ファイルには、失敗操作ごとに 1 つずつエントリが入っています。各エントリには、ユーザーのログイン名、tty デバイス、操作の失敗回数が入っています。4 回以下の失敗であれば、ログに記録されません。

    loginlog ファイルは急激に大きくなることがあります。このファイルを適切に使用できるように保つためには、その内容をときどき確認して消去する必要があります。loginlog ファイルに多数の操作が記録されている場合は、コンピュータシステムにだれかが侵入しようとした可能性があります。詳細は、loginlog(4) のマニュアルページを参照してください。