以下の節では、パネルの管理方法について説明します。
異なるタイプのパネルをデスクトップに追加することができます。 表 4–1 に、追加できるパネルのタイプとその特長を示します。
表 4–1 パネルのタイプ
パネルタイプ |
表示位置 |
サイズ |
---|---|---|
コーナーパネル |
画面のエッジの 1 つに表示される。ただし、エッジの中央またはコーナにのみ表示できる |
パネル上のオブジェクトを表示できるまで幅を広げることができる |
エッジパネル |
画面のエッジの 1 つに表示する。エッジパネルの例として、デスクトップ下部にあるスタートアップパネルがある |
パネルが表示されるエッジ全域に表示される |
フロートパネル |
画面の特定の位置に制限されない。フロートパネルは、デスクトップ上の任意の場所に配置できる |
パネル上のオブジェクトを表示できるまで幅を広げることができる |
スライドパネル |
画面のエッジの 1 つに表示され、エッジの任意の箇所に表示できる |
パネル上のオブジェクトを表示できるまで幅を広げることができる |
メニューパネル |
画面のトップエッジに表示される。メニューパネルは移動できない |
画面のトップエッジ全域に表示される。デスクトップに表示されるメニューパネルは 1 つだけ |
パネルを追加するには、次の手順を実行します。
パネル上の空いているスペースで右クリックし、「新規パネル」を選択します。
追加するパネルのタイプを選びます。新しいパネルがデスクトップに追加されます。メニューパネルを除き、新しいパネルには、オブジェクトが含まれていません。
利用者の環境に合わせて、新しいパネルをカスタマイズできます。
パネルを操作するには、パネル上の空いているスペースで、左クリック、右クリック、または中央クリックします。パネルに空きスペースがない場合は、非表示ボタンのいずれか 1 つを中央クリックまたは右クリックすることで、パネルを選択できます。パネル上で非表示ボタンが見えない場合は、パネルの設定を変更して、非表示ボタンを可視にします。
次のようにマウスボタンを使用して、パネルを操作できます。
中央クリック |
パネルをグラブし、そのパネルを別の場所にドラッグできる |
右クリック |
パネルポップアップメニューを開く |
パネルは、デスクトップ上の別の場所に移動できます。 パネルを移動するには、パネル上の空いているスペースで中央クリックし、中央ボタンを押したままそのパネルを別の場所にドラッグします。
フロートパネルをドラッグすると、パネルはマウスポインタの動きに従って移動します。フロートパネルは、デスクトップの特定の位置には固定されません。コーナーパネル、エッジパネル、またはスライドパネルをドラッグすると、パネルは画面のエッジに表示されます。
メニューパネルは移動できません。
メニューパネルを除き、パネルは隠したり表示したりすることができます。パネルを隠すには、非表示ボタンを使用します。 パネル上で非表示ボタンが見えない場合は、パネルの設定を変更して、非表示ボタンを可視にします。
非表示ボタンは、パネルの両端にあります。非表示ボタンには、オプションの矢印アイコンが含まれています。次の図に、非表示ボタンを示します。
パネルを隠すには、非表示ボタンのいずれか 1 つをクリックします。パネルは、非表示ボタン上の矢印方向に縮小します。パネルのもう一方の端にある非表示ボタンは、可視のままです。
隠したパネルを再表示するには、可視の非表示ボタンをクリックします。パネルは、非表示ボタン上の矢印方向に拡大します。両方の非表示ボタンが可視になります。
パネルは、オートハイド (自動的に隠す) に設定できます。オートハイドを設定すると、マウスがパネルをポイントしていない場合は、パネルが自動的に隠れます。パネルが存在している画面の一部をポイントすると、そのパネルが再び表示されます。パネルをオートハイドに設定するには、パネルの設定を変更します。
コーナーパネルの場合、非表示ボタンの動作は多少異なります。パネルが画面のいずれかのコーナーにある場合、非表示ボタンは次のように使用します。
パネルを隠すには、通常どおり、画面のエッジに最も近い非表示ボタンをクリックする
画面の反対側のコーナーにパネルを移動するには、画面のエッジから最も離れた非表示ボタンをクリックする
すべてのパネルの設定を変更するには、「アプリケーション」-> 「デスクトップ設定」-> 「拡張設定」-> 「パネル」を選択し、必要な変更を行います。たとえば、パネルオブジェクトの外観および動作に関連するさまざまな設定を指定できます。
個々のパネルに対して、それぞれ設定を変更することもできます。パネルのタイプ、隠す場合の動作、視覚的な外観など、各パネルの特長を変更することができます。
メニューパネルの設定は変更できません。
パネルの設定を変更するには、次の手順を実行します。
パネル上の空いているスペースで右クリックし、「設定」を選択して「パネルの設定」ダイアログを表示します。 次の図に、デスクトップ下部にあるエッジパネルの「パネルの設定」ダイアログを示します。
「パネルの設定」ダイアログには、次のタブセクションがあります。
「Panel_type パネル」
「背景」
パネルサイズ、位置、およびパネルを隠す場合の設定を変更するには、「Panel_type パネル」タブをクリックします。次の表に、「Panel_type パネル」タブセクションのダイアログ要素を示します。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「位置」 |
デスクトップ上のパネルの位置を選択。パネルの変更位置をクリックする |
「サイズ」 |
パネルのサイズを選択 |
「水平表示」 |
フロートパネルのみ。パネルを横長に表示する場合には、このオプションを選択する |
「垂直表示」 |
フロートパネルのみ。パネルを縦長に表示する場合には、このオプションを選択する |
「水平オフセット」 |
フロートパネルのみ。スピンボックスを使用して、デスクトップのレフトエッジからのパネルの距離を指定する |
「垂直オフセット」 |
フロートパネルのみ。スピンボックスを使用して、デスクトップのトップエッジからのパネルの距離を指定する |
「エッジオフセット」 |
スライドパネルのみ。スピンボックスを使用して、パネルとデスクトップのエッジとの間の距離をピクセル単位で指定する |
「自動的に隠す」 |
自動的に隠すを有効にする |
「非表示ボタンを表示」 |
パネル上で非表示ボタンを表示する |
「非表示ボタンを矢印表示」 |
非表示ボタンが有効な場合に、非表示ボタン上に矢印を表示する |
パネル背景を変更する場合は、「背景」タブをクリックします。 「背景」タブセクションには、次の要素が含まれています。
色または画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定することもできます。詳細については、パネルの背景に色または画像をドラッグするを参照してください。
「閉じる」をクリックして、「パネルの設定」ダイアログを閉じます。
色または画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定できます。色または画像は、多数のアプリケーションからドラッグできます。たとえば、Nautilus
ファイルマネージャの色をパネルにドラッグして、パネルの背景として設定できます。任意の「色の選択」ダイアログから色をドラッグすることもできます。
画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定できます。Nautilus
ファイルマネージャアプリケーションのパターン画像をドラッグして、パネルの背景として設定することもできます。
デスクトップからパネルを削除するには、削除したいパネルで右クリックし、「パネルを削除」を選択します。
デスクトップには必ず 1 つパネルが必要です。デスクトップにパネルが 1 つしかない場合、そのパネルは削除できません。