Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

概要

作業負荷の応答性を最適化するには、まず分析対象のシステム上で実行中の作業負荷を特定できなければなりません。この情報は、プロセス指向の手法とユーザー指向の手法のどちらか一方だけを使用して取得できるものではありません。Solaris 環境では、作業負荷を区別して特定するための 2 つの追加機能、プロジェクトとタスクを利用できます。

実行中のプロセスは、そのプロセスのプロジェクトメンバーシップまたはタスクメンバーシップに基づいて、Solaris の標準コマンドを使って操作できます。 拡張アカウンティング機能は、プロセスとタスクの両方の使用状況についてレポートを作成し、各レコードに管理用プロジェクト識別子のタグを付けることができます。この処理により、オフラインで行う作業負荷分析作業をオンラインでの監視作業と関連付けることができます。プロジェクト識別子は、project ネームサービスデータベースを介して複数のマシンで共有できます。したがって、最終的には、複数のマシン上で実行される (つまり複数のマシンにわたる) 関連した作業負荷の資源消費をすべてのマシンについて分析できます。