Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

CPU シェアと使用率

シェア割り当ては、使用率とは異なります。CPU 資源の 50% が割り当てられているプロジェクトの CPU 使用率は、平均するとわずか 20% ほどです。その上、シェアが CPU 使用量を制限するのは、他のプロジェクトと競合するときだけです。プロジェクトに対する割り当てが低い場合でも、そのプロジェクトがシステムで単独に実行されているときは、常に 100% の処理能力を CPU から受け取ります。使用可能な CPU サイクルが浪費されることはありません。つまり、使用可能な CPU サイクルはプロジェクト間に配分されます。

動作中の作業負荷に小さいシェアを割り当てると、パフォーマンスが低下します。ただし、システムが過負荷にならないかぎり、シェア割り当て数が原因で作業が完了しないことはありません。