Solaris 2.6 から、デフォルトでは、NFS のマウントが利用可能なファイルシステムはすべて、WebNFS アクセスも自動的に利用できます。この手順を使用する必要があるのは、次のいずれかの場合だけです。
NFS マウントがまだ利用可能になっていないサーバーで NFS マウントができるようにする場合
public オプションを使用して、公共ファイルハンドルをリセットし NFS URL を短くする場合
index オプションを使用して、特定の html ファイルを強制的に読み込む場合
WebNFS サービスを起動する際の注意事項については、WebNFS アクセスの計画 を参照してください。
スーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。
役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。
WebNFS サービスを使用して、共有する各ファイルシステムのエントリを追加します。
/etc/dfs/dfstab を編集します。各ファイルシステムごとにエントリを 1 つ追加します。次の例の public タグおよび index タグは省略できます。
share -F nfs -o ro,public,index=index.html /export/ftp |
/etc/dfs/dfstab ファイルについては、dfstab(4) のマニュアルページを、全オプションのリストについては、share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
NFS サービスがサーバー上で動作していることを確認します。
share コマンドまたは share コマンドセットをはじめて実行する場合、NFS デーモンが動作していないことがあります。次のコマンドを使用して、NFS デーモンのどれかが動作していることをチェックします。
# pgrep nfsd 318 |
この例では、318 は nfsd のプロセス ID です。 ID が表示されない場合は、サービスが動作していないことを意味します。 次に、mountd が動作していることをチェックします。
(省略可能) NFS サービスを起動します。
前の手順を実行しても nfsd のプロセス ID が表示されない場合は、次のコマンドを使用して、NFS サービスを起動します。
# /etc/init.d/nfs.server start |
このコマンドを実行すると、NFS サービスがサーバーで実行されます。ブート時にサーバーが実行レベル 3 になったときには、NFS サービスが自動的に再起動されます。
(省略可能) ファイルシステムを共有します。
エントリを /etc/dfs/dfstab に追加したあと、システムをリブートするか、shareall コマンドを使用して、ファイルシステムを共有可能にできます。NFS サービスを起動したすぐ後は、このコマンドはスクリプトにより実行されているため、実行する必要はありません。
# shareall |
情報が正しいことを確認します。
share コマンドを実行し、適切なオプションが表示されていることを確認します。
# share - /export/share/man ro "" - /usr/src rw=eng "" - /export/ftp ro,public,index=index.html "" |