Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

NFS サーバーログを有効にする方法

  1. スーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. (省略可能) ファイルシステム構成の設定を変更します。

    /etc/nfs/nfslog.conf で設定を変更する方法は 2 つあります。すべてのファイルシステムについてデフォルトの設定を編集するには、global タグに関連するデータを変更します。または、このファイルシステムについて新しいタグを追加します。これらの変更が必要でない場合には、このファイルを変更する必要はありません。/etc/nfs/nfslog.conf の書式については、nfslog.conf(4) を参照してください。

  3. NFS サーバーログを使用して、共有する各ファイルシステムについてエントリを追加します。

    /etc/dfs/dfstab を編集します。NFS サーバー記録を有効にするファイルシステムについてエントリを 1 つ追加します。log=tag オプションとともに使用するタグは、/etc/nfs/nfslog.conf にも記述する必要があります。次の例では、global タグ内のデフォルト設定を使用しています。


    share -F nfs -o ro,log=global /export/ftp

    /etc/dfs/dfstab ファイルについては、dfstab(4) のマニュアルページを、全オプションのリストについては、share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. NFS サービスがサーバー上で動作していることを確認します。

    share コマンドまたは share コマンドセットをはじめて実行する場合、NFS デーモンが動作していないことがあります。次のコマンドを使用して、NFS デーモンのいずれかが動作していることをチェックします。


    # pgrep nfsd
    318

    この例では、318nfsd のプロセス ID です。 ID が表示されない場合は、サービスが動作していないことを意味します。 次に、mountd が動作していることをチェックします。

  5. (省略可能) NFS サービスを起動します。

    前の手順を実行しても nfsd のプロセス ID が表示されない場合は、次のコマンドを使用して、NFS サービスを起動します。


    # /etc/init.d/nfs.server start
    

    このコマンドを実行すると、NFS サービスがサーバーで実行されます。ブート時にサーバーが実行レベル 3 になったときには、NFS サービスが自動的に再起動されます。

  6. (省略可能) ファイルシステムを共有します。

    エントリを /etc/dfs/dfstab に追加したあと、システムをリブートするか、shareall コマンドを使用して、ファイルシステムを共有可能にできます。NFS サービスを起動したすぐ後は、このコマンドはスクリプトにより実行されているため、実行する必要はありません。


    # shareall
    
  7. 情報が正しいことを確認します。

    share コマンドを実行し、適切なオプションが表示されていることを確認します。


    # share
    -        /export/share/man   ro   ""
    -        /usr/src     rw=eng   ""
    -        /export/ftp    ro,log=global  ""
  8. (省略可能) NFS ログデーモン nfslogd がすでに実行されていなければ、起動します。

    nfs.server スクリプトを使用して NFS デーモンの再起動をすると、nfslog.conf ファイルが存在している場合、デーモンが起動されます。それ以外の場合は、サーバーのリブート時にコマンドが自動的に再起動されるように、一度手動でコマンドを実行してファイルを作成する必要があります。


    # /usr/lib/nfs/nfslogd