Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

NIS+ mail_aliases テーブル

NIS+ mail_aliases テーブルには、名前が含まれており、それによってローカルドメインにおけるシステムや個人が登録されています。 sendmail プログラムは、ローカルの /etc/mail/aliases ファイルの代わりに NIS+ mail_aliases テーブルを使用して、メールアドレスを決定できます。詳細は、aliasadm(1M)nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

NIS+ mail_aliases テーブルの別名は次のようになります。


alias: expansion # ["options	" # "comments"]

表 26–12 に、NIS+ mail_aliases テーブルの 4 つの列を示します。

表 26–12 NIS+ mail_aliases テーブルの列

列 

説明 

alias

別名の名前  

expansion

sendmail/etc/mail/aliases ファイルに現れる別名の値または別名のリスト

options

今後の使用のために予約された列 

comments

個々の別名のコメントのための列 

NIS+ mail_aliases テーブルには、すべてのメールクライアントのエントリを含めてください。NIS+ aliases テーブルでは、aliasadm コマンドで、エントリの表示、作成、変更、および削除ができます。aliasadm コマンドを使用するには、aliases テーブルを所有する NIS+ グループのメンバーでなければなりません。作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」NIS+ mail_aliases テーブルの別名エントリを管理する方法を参照してください。 Solaris 管理コンソールの「メーリングリスト」機能を使用して NIS+ メール別名を管理することもできます。


注 –

新規の NIS+ aliases テーブルを作成する場合は、エントリを作成する前にテーブルを初期設定する必要があります。テーブルが存在するときは、初期設定は不要です。