Solaris 9 に含まれている sendmail の バージョンには、sendmail.cf ファイルのバージョンを定義するための構成オプションが含まれます。現在のバージョンの sendmail でも以前のバージョンの構成ファイルを使用できます。バージョンレベルには 0 から 10 の値を設定できます。また、ベンダーの定義もできます。Berkeley または Sun をベンダーとして選択できます。ベンダーを定義しないでバージョンレベルだけを設定した場合は、Sun がデフォルトとして使用されます。次の表に有効なオプションを示します。
表 26–6 構成ファイルのバージョン値
フィールド |
説明 |
---|---|
V7/Sun |
sendmail のバージョン 8.8 で使用された設定 |
V8/Sun |
sendmail のバージョン 8.9 で使用された設定。この設定は、Solaris 8 に含まれていた |
V9/Sun |
sendmail のバージョン 8.10 と 8.11 で使用された設定 |
V10/Sun |
sendmail のバージョン 8.12 で使用される設定。バージョン 8.12 は、Solaris 9 のデフォルト |
V1/Sun は使用しないでください。詳細は、http://www.sendmail.org/vendor/sun/differences.html#4 を参照してください。
作業手順については、第 25 章「メールサービス (手順)」の sendmail.cf 構成ファイルの構築 (手順) を参照してください。