Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

例 2: プロジェクト間に競合がない場合

プロジェクト A および B がそれぞれ CPU にバインドされたプロセスを 1 つだけ持ち、かつ SA = 1 および SB = 100 である場合、シェアの合計数は 101 になります。 各プロジェクトは、実行中のプロセスを 1 つしか持たないため、CPU を 1 つしか使用できません。この構成では、CPU 資源を得るための競合がプロジェクト間に存在しないので、プロジェクト A および B には、それぞれ全 CPU 資源の 50% が割り当てられます。この構成の場合、CPU シェア数は CPU 資源の割り当てに影響しません。プロジェクトへの割り当ては同じ (50/50) になります。これは、両方のプロジェクトに割り当てられるシェア数がゼロの場合でも同様です。

図。