Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

コマンド行の新しいオプションまたは推奨されないオプション

次の表では、sendmail の新しいコマンド行オプションについて説明します。 コマンド行の他のオプションについては、sendmail(1M) のマニュアルページを参照してください。

表 27–1 sendmail のコマンド行の新しいオプション

オプション 

説明 

-Ac

オペレーションモードが新しいメールの差し出し依頼を示していない場合でも、構成ファイル submit.cf を使用する。 submit.cf の詳細については、新しい構成ファイル submit.cf を参照

-Am

オペレーションモードが新しいメールの差し出し依頼を示している場合でも、構成ファイル sendmail.cf を使用する。 詳細は、新しい構成ファイル submit.cf を参照

-bP

各キューのエントリ数を出力する 

-G

コマンド行から送信したメッセージが、新たな差し出しを依頼するものではなく、リレーするものであることを示す。 アドレスが絶対パスではない場合は、メッセージは拒否される。正規化は実行されない。 ftp://ftp.sendmail.orgsendmail とともに配布しているリリースノートで説明しているように、将来のリリースでは、不適切な形式のメッセージを拒否される可能性がある

-L tag

指定された syslog メッセージに使用する識別子を タグ (tag) に設定する

-q[!]I substring

受信者にこの部分文字列 (substring) を含むジョブだけを処理する。オプションに !を追加すると、受信者にこの部分文字列 (substring) を含まないジョブだけを処理する

-q[!]R substring

キュー ID にこの部分文字列 (substring) を含むジョブだけを処理する。オプションに ! を追加すると、キューID にこの部分文字列 (substring) を含まないジョブだけを処理する

-q[!]S substring

送信者にこの部分文字列 (substring) を含むジョブだけを処理する。オプションに ! を追加すると、送信者にこの部分文字列 (substring) を含まないジョブだけを処理する

-qf

キューにあるメッセージをシステムコール fork を使用しないで一度処理し、フォアグラウンドで処理を実行する。 fork(2) のマニュアルページを参照

-qGname

キューグループ「name (名前)」にあるメッセージだけを処理する

-qptime

各キュー用にフォークされた子を使用して、キューに保存されているメッセージを指定した間隔で処理する。 次にキューが実行されるまでの間、この子は動作しないこの新しいオプションは -qtime に似ている。-qtime は、定期的に子をフォークしてキューを処理する

-U

ftp://ftp.sendmail.orgsendmail とともに配布しているリリースノートで説明しているように、このオプションは、バージョン 8.12 では使用できない。メールユーザーエージェントでは、引数 -G を使用する必要がある