Solaris ボリュームマネージャの管理

ホットスペア集合の対応付けを変更するには

  1. Solaris ボリュームマネージャ要素を作成するための前提条件を確認します。

  2. 次のどちらかの方法でホットスペア集合とボリュームの対応付けを変更します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、ボリュームを選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペアプール (Hot Spare Pool)」パネルを選択します。画面の指示に従って不要なホットスペア集合を切り離してから、新しいホットスペア集合を対応付けます。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metaparam コマンドを実行します。


      metaparam -h hot-spare-pool-name RAID5-volume-or-submirror-name
      
      -h

      ホットスペア集合の対応付けを変更することを意味します。

      hot-spare-pool

      新しいホットスペア集合の名前です。ホットスペア集合の対応付けを削除する場合は、特別なキーワード none を指定します。

      component

      ホットスペア集合に対応付けるサブミラーまたは RAID 5 ボリュームの名前です。

      詳細は、metaparam(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 — ホットスペア集合の対応付けを変更する


# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h hsp002 d4
# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp002
...

この例では、ホットスペア集合 hsp001 と RAID 5 ボリューム d4 がすでに対応付けられているものとします。 このホットスペア集合の代わりにホットスペア集合 hsp002 をボリュームに対応付けます。metastat コマンドを実行して、ホットスペア集合の対応付けが変更されていることを確認します。

例 — ホットスペア集合の対応付けを削除する


# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h none d4
# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool:
...

この例では、ホットスペア集合 hsp001 と RAID 5 ボリューム d4 がすでに対応付けられているものとします。 ホットスペア集合の対応付けを none に変更します。これによって、このボリュームは、ホットスペア集合がまったく対応付けられていない状態になります。metastat コマンドを実行して、ホットスペア集合の対応付けが削除されていることを確認します。