Solaris ボリュームマネージャの管理

ボリューム名を変更するには

  1. ボリューム名の要件 (ボリューム名) と ボリューム名を変更するための背景情報を確認します。

  2. このボリュームを使用するファイルシステムのマウントを解除します。

  3. 次のどちらかの方法でボリューム名を変更します。

    • Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開き、名前を変更するボリュームを選択します。そのアイコンを右クリックし、「プロパティ (Properties)」オプションを選択して、画面の指示に従ってボリューム名を変更します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    • 次の形式の metarename コマンドを実行します。


      metarename old-volume-name new-volume-name
      
      • old-volume-name は既存のボリュームの名前です。

      • new-volume-name は既存のボリュームに指定する新しい名前です。

      詳細は、metarename(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. 必要であれば、エントリが新しいボリューム名を参照するように /etc/vfstab ファイルを編集します。

  5. ファイルシステムを再びマウントします。

例 — ファイルシステムとして使用されているボリュームの名前を変更する


# umount /home
# metarename d10 d100
d10: has been renamed to d100
(ファイルシステムが新しいボリュームを参照するように /etc/vfstab ファイルを編集する)
# mount /home

この例では、ボリュームの名前 d10 d100 に変更します。d10 にはマウントされているファイルシステムが格納されているため、ボリューム名を変更するためには、このファイルシステムのマウントを解除する必要があります。このファイルシステムのエントリが /etc/vfstab ファイル内に存在している場合は、そのエントリが新しいボリューム名を参照するように変更します。 たとえば、次の行を見てください。


/dev/md/dsk/d10 /dev/md/rdsk/d10 /docs ufs 2 yes -

上記の行を次のように変更します。


/dev/md/dsk/d100 /dev/md/rdsk/d100 /docs ufs 2 yes -

次に、ファイルシステムを再びマウントします。


注 –

既存のミラーやトランザクションボリュームが存在する場合、metarename -x コマンドでミラーやトランザクションボリュームを削除しても、そのボリュームを構成するボリュームのデータは保持できます。たとえば、トランザクションボリュームの場合には、マスターデバイスが ボリューム (RAID 0、RAID 1、または RAID 5 ボリューム) である限り、そのボリュームのデータは保持されます。