Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — 指定したサイズの状態データベースの複製を追加する

既存の状態データベースの複製を置き換える場合は、複製のサイズを指定しなければならない場合があります。特に、ファイルシステムとスライスを共有している状態データベースの複製がすでに存在している場合は (たとえば、Solstice DiskSuite からアップグレードした場合など)、既存の複製を同じサイズの複製で置き換えるか、別の場所に新しい複製を作成する必要があります。


注意 – 注意 –

Solstice DiskSuite のデフォルトサイズ (1034 ブロック) の状態データベースの複製がファイルシステムとスライスを共有している場合は、その複製を Solaris ボリュームマネージャのデフォルトサイズの複製で置き換えないでください。置き換えると、新しい複製がファイルシステムの先頭の部分を上書きしてしまうため、データが破壊されてしまいます。



# metadb -a -c 3 -l 1034 c0t0d0s7
# metadb
        flags         first blk      block count
...
     a      u         16             1034            /dev/dsk/c0t0d0s7
     a      u         1050           1034            /dev/dsk/c0t0d0s7
     a      u         2084           1034            /dev/dsk/c0t0d0s7

-a オプションは、状態データベースの複製をシステムに追加します。-l オプションは、追加する複製のサイズをブロック数で指定します。