この章では、format ユーティリティのメニューとコマンドについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
format ユーティリティの概要については、第 32 章「ディスクの管理 (概要)」を参照してください。
format ユーティリティを使用するには、スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受ける必要があります。そうではない場合、format ユーティリティを使用しようとすると次のエラーメッセージが表示されます。
$ format Searching for disks...done No permission (or no disks found)! |
既存のデータを維持しつつ format ユーティリティを使用する場合、次の指針に従って操作を行ってください。
format ユーティリティの dump コマンドを使用して、欠陥領域リストをファイルに保存します。ファイル名には、ドライブタイプ、モデル番号、シリアル番号を含めておくべきです。
メーカーから出荷時にドライブといっしょに提供された、欠陥領域リストを保管します。
FORMAT MENU: disk - select a disk type - select (define) a disk type partition - select (define) a partition table current - describe the current disk format - format and analyze the disk repair - repair a defective sector label - write label to the disk analyze - surface analysis defect - defect list management backup - search for backup labels verify - read and display labels save - save new disk/partition definitions inquiry - show vendor, product and revision volname - set 8-character volume name quit format> |
項目 |
コマンド / メニュー |
説明 |
---|---|---|
disk |
コマンド |
システムのドライブをすべて表示する。後の操作で使用するディスクを選択することもできる。このディスクは、「現在のディスク」と呼ばれる。 |
type |
コマンド |
現在のディスクのメーカーとモデルを表示する。認識されているドライブタイプのリストも表示する。SCSI-2 対応ディスクドライブの場合は Auto configure オプションを選択する。 |
partition |
メニュー |
スライスの作成および変更を行う。詳細は、partition メニューを参照。 |
current |
コマンド |
現在のディスクに関する次の情報を表示する。
|
format |
コマンド |
次のいずれかの情報源をこの順番に使用して、現在のディスクをフォーマットする。
このコマンドは、IDE ディスクには適用できない。IDE ディスクは、あらかじめ製造元でフォーマットされる。 |
fdisk |
メニュー |
x86 プラットフォームのみ: fdisk プログラムを実行し、Solaris fdisk パーティションを作成する。 |
repair |
コマンド |
現在のディスク上で特定のブロックを修復する。 |
label |
コマンド |
現在のディスクに新しいラベルを書き込む。 |
analyze |
メニュー |
読み取り、書き込み、比較テストを実行する。詳細は、analyze メニューを参照。 |
defect |
メニュー |
欠陥リストを検索して出力する。詳細は、defect メニューを参照。この機能は、IDE ディスクには適用できない。IDE ディスクは、自動欠陥管理を行う。 |
backup |
コマンド |
VTOC – バックアップラベルを検索 EFI – サポートされない |
verify |
コマンド |
現在のディスクに関する次の情報を出力する。
|
save |
コマンド |
VTOC – 新しいディスク情報およびパーティション情報を保存 EFI – 適用できない |
inquiry |
コマンド |
現在のドライブのベンダ、製品名、リビジョンレベルが出力される (SCSI ディスクのみ)。 |
volname |
コマンド |
新しい 8 文字のボリューム名を使用してディスクラベルを作成する。 |
quit |
コマンド |
format メニューを終了する。 |
partition メニューは次のようになっています。
format> partition PARTITION MENU: 0 - change `0' partition 1 - change `1' partition 2 - change `2' partition 3 - change `3' partition 4 - change `4' partition 5 - change `5' partition 6 - change `6' partition 7 - change `7' partition select - select a predefined table modify - modify a predefined partition table name - name the current table print - display the current table label - write partition map and label to the disk quit partition> |
次の表に、partition メニューの項目を示します。
表 36–2 partition メニュー項目の説明
x86 システム上でのみ、次のような fdisk メニューが表示されます。
format> fdisk Total disk size is 1855 cylinders Cylinder size is 553 (512 byte) blocks Cylinders Partition Status Type Start End Length % ========= ====== ======== ===== === ====== === 1 DOS-BIG 0 370 371 20 2 Active SOLARIS 370 1851 1482 80 SELECT ONE OF THE FOLLOWING: 1. Create a partition 2. Change Active (Boot from) partition 3. Delete a partition 4. Exit (Update disk configuration and exit) 5. Cancel (Exit without updating disk configuration) Enter Selection: |
次の表に、fdisk メニューの項目を示します。
表 36–3 x86: fdisk メニュー項目の説明
メニュー項目 |
説明 |
---|---|
Create a partition |
fdisk パーティションを作成する。Solaris や DOS など、オペレーティングシステムごとに別々のパーティションを作成しなければならない。1 台のディスクの最大パーティション数は 4 である。fdisk のパーティションのサイズをパーセンテージで入力するように促すプロンプトが表示される。 |
Change Active partition |
ブートに使用するパーティションを指定する。このメニュー項目により、第 1 段階のブートプログラムが第 2 段階のブートプログラムを検索する場所を指定する。 |
Delete a partition |
以前に作成したパーティションを削除する。このコマンドを実行すると、パーティション内のすべてのデータが失われる。 |
Exit |
新しいパーティションテーブルを書き込んで fdisk メニューを終了する。 |
Cancel |
パーティションテーブルを変更せずに fdisk メニューを終了する。 |
analyze メニューは次のようになっています。
format> analyze ANALYZE MENU: read - read only test (doesn't harm SunOS) refresh - read then write (doesn't harm data) test - pattern testing (doesn't harm data) write - write then read (corrupts data) compare - write, read, compare (corrupts data) purge - write, read, write (corrupts data) verify - write entire disk, then verify (corrupts data) print - display data buffer setup - set analysis parameters config - show analysis parameters quit analyze> |
次の表に、analyze メニューの項目を示します。
表 36–4 analyze メニュー項目の説明
defect メニューは次のようになっています。
format> defect DEFECT MENU: primary - extract manufacturer's defect list grown - extract manufacturer's and repaired defects lists both - extract both primary and grown defects lists print - display working list dump - dump working list to file quit defect> |
次の表に、defect メニューの項目を示します。
表 36–5 defect メニュー項目の説明
サブコマンド |
説明 |
---|---|
primary |
メーカーの欠陥リストをディスクドライブから読み込み、メモリー内の欠陥リストを更新する。 |
grown |
増分の欠陥リスト(分析により検出された欠陥)を読み込んで、メモリー内の欠陥リストを更新する。 |
both |
メーカーの欠陥リストと増分の欠陥リストを読み込んで、メモリー内の欠陥リストを更新する。 |
|
メモリー内の欠陥リストを表示する。 |
dump |
メモリー内の欠陥リストをファイルに保存する。 |
quit |
defect メニューを終了する。 |
Solaris オペレーティングシステムと一緒に出荷される format.dat ファイルでは、多数の標準的なディスクがサポートされます。使用中のディスクドライブが format.dat ファイルに含まれていない場合は、ファイルにエントリを追加するか、format ユーティリティで処理を実行中に type コマンドを選択してから other オプションを選択してエントリを追加できます。
ディスクドライブをサイト全体で使用する場合は、format.dat ファイルにエントリを追加すると時間を節約できます。format.dat ファイルを他のシステム上で使用する場合は、format.dat ファイルに追加する特定のディスクドライブを使用するシステムごとに、このファイルをコピーしてください。
次のいずれかの場合には、システムの /etc/format.dat ファイルを変更する必要があります。
ディスクが Solaris オペレーティング環境でサポートされない場合
スライステーブルが入っているディスクが、Solaris オペレーティング環境のデフォルト構成とは異なる場合
/etc/format.dat ファイルのデフォルトエントリは変更しないでください。デフォルトエントリを変更する場合は、混乱を避けるために、そのエントリをコピーし、別の名前を付けてから変更します。
/etc/format.dat は、EFI ラベル付きディスクには適用できません。
format.dat データファイルには、format ユーティリティに使用されるディスクドライブ情報が入っています。format.dat ファイル内では、次の 3 つの項目が定義されています。
検索パス
ディスクタイプ
スライステーブル
/etc/format.dat ファイルには、次の構文規則が適用されます。
シャープ記号 (#) はコメント文字です。シャープ記号に続く 1 行のテキストは、format ユーティリティでは解釈されません。
format.dat ファイル内の各定義は、1 つの論理行で評価されます。定義が長すぎて 1 行に収まらない場合は、定義の最終行を除くすべての行末にバックスラッシュ (\) を付けなければなりません。
定義は、左辺に識別子、右辺に 1 つまたは複数の値を持つ一連の代入式からなっています。代入演算子は等号 (=) です。定義内の代入式はコロン (:) で区切らなければなりません。
format ユーティリティは、空白を無視します。代入値に空白を含める場合は、値全体を二重引用符 (") で囲みます。この構文により、引用符の内側の空白は代入値の一部として保持されます。
代入式によっては、右辺に複数の値を指定できるものがあります。値はカンマ (,) で区切ります。
format.dat ファイルには、format ユーティリティが起動時に読み込むディスク定義が含まれます。各定義の先頭には、キーワード disk_type または partition が付きます。これらのキーワードについて、次の表で説明します。
表 36–6 format.dat ファイルのキーワードの説明
キーワード |
用途 |
---|---|
disk_type |
コントローラとディスクのモデルを定義する。各 disk_type 定義には、ディスクの物理ジオメトリに関する情報が入っている。デフォルトのデータファイルには、Solaris オペレーティング環境でサポートされるコントローラとディスクの定義が入っている。 サポートされないディスクを使用する場合に限り、新しい disk_type を追加する必要がある。必要に応じて、disk_type 定義をデータファイルにいくつ追加してもかまわない。 |
partition |
ディスクタイプのスライステーブルを定義する。スライステーブルには、スライス情報だけでなく、format ユーティリティ内で参照可能な名前が入っている。デフォルトの format.dat ファイルには、数種類のディスクドライブに対応するデフォルトのスライス定義が含まれる。システムのディスク上にスライスを作成し直した場合は、スライス定義を追加する。必要に応じて、スライス情報をデータファイルにいくつ追加してもかまわない。 |
format.dat ファイル内の disk_type キーワードは、コントローラとディスクのモデルを定義します。各 disk_type 定義には、ディスクの物理ジオメトリに関する情報が含まれます。デフォルトの format.dat ファイルには、Solaris オペレーティング環境でサポートされるコントローラとディスクの定義が入っています。サポートされないディスクを使用する場合に限り、新しい disk_type を追加する必要があります。必要に応じて、disk_type 定義をデータファイルにいくつ追加してもかまいません。
キーワード自体が、ディスクタイプ名になります。この名前は、ディスクのラベルの一部になり、format ユーティリティの実行時にディスクタイプを識別するために使用されます。空白が含まれている名前は、二重引用符で囲んでください。次の表に、すべての disk_type 定義でキーワードの他に割り当てなければならない識別子を示します。
表 36–7 必須の disk_type 識別子
識別子 |
説明 |
---|---|
ctlr |
ディスクタイプで有効なコントローラのタイプ。現在、有効な値は SCSI と ATA である。 |
ncyl |
ディスクタイプ内のデータシリンダ数。この数によって、システムがアクセスできるディスクの論理シリンダ数が決まる。 |
acyl |
ディスクタイプ内の代替シリンダ数。format ユーティリティは、これらのシリンダを使用して、ドライブの欠陥リストなどの情報を格納する。代替シリンダとして、常に 2 つはシリンダを残しておく必要がある。 |
pcyl |
ディスクタイプ内の物理シリンダ数。この数値は、ディスクメディアの境界を計算するために使用される。通常、この数値は ncyl と acyl の合計に等しくなる。 |
nhead |
ディスクタイプ内のヘッド数。この数値は、ディスクメディアの境界を計算するために使用される。 |
nsect |
ディスクタイプ内の 1 トラック当たりのデータセクター数。この数値は、ディスクメディアの境界を計算するために使用される。これはデータセクターだけである。スペアは、各トラックのデータセクション数には含まれない。 |
rpm |
ディスクタイプの 1 分当たりの回転数。この情報はラベルに書き込まれ、後からファイルシステムでファイルデータの最適位置の計算に使用される。 |
コントローラによっては、他の識別子が必要な場合があります。次の表に、SCSI コントローラに必要な識別子を示します。
表 36–8 SCSI コントローラの disk_type 識別子
識別子 |
説明 |
---|---|
fmt_time |
所定のドライブのフォーマットに要する時間を示す数値。詳細は、コントローラのマニュアルを参照。 |
cache |
format ユーティリティの処理中にオンボードキャッシュの動作を制御する数値。詳細は、コントローラのマニュアルを参照。 |
trks_zone |
代替セクターのマッピング内で使用される 1 つの欠陥領域当たりのトラック数を指定した数値。詳細は、コントローラのマニュアルを参照。 |
asect |
所定の欠陥領域内で代替マッピングに利用可能なセクター数を指定する。詳細は、コントローラのマニュアルを参照。 |
次に、disk_type 定義の例を示します。
disk_type = "SUN1.3G" \ : ctlr = SCSI : fmt_time = 4 \ : trks_zone = 17 : asect = 6 : atrks = 17 \ : ncyl = 1965 : acyl = 2 : pcyl = 3500 : nhead = 17 : nsect = 80 \ : rpm = 5400 : bpt = 44823 disk_type = "SUN2.1G" \ : ctlr = SCSI : fmt_time = 4 \ : ncyl = 2733 : acyl = 2 : pcyl = 3500 : nhead = 19 : nsect = 80 \ : rpm = 5400 : bpt = 44823 disk_type = "SUN2.9G" \ : ctlr = SCSI : fmt_time = 4 \ : ncyl = 2734 : acyl = 2 : pcyl = 3500 : nhead = 21 : nsect = 99 \ : rpm = 5400 |
format.dat ファイル内のパーティションテーブルに、特定のディスクタイプのスライステーブルが定義されています。
format.dat ファイル内の partition キーワードが、スライステーブル名になります。空白が含まれている名前は、二重引用符で囲んでください。次の表に、すべてのスライステーブル内で値を代入しなければならない識別子を示します。
表 36–9 スライステーブルの必須識別子
識別子 |
説明 |
---|---|
disk |
このスライステーブルが定義されている disk_type の名前。この名前は disk_type 内で使用されるとおりに指定しなければならない。 |
ctlr |
このスライステーブルを接続できるコントローラタイプディスク。現在、有効な値は ATA コントローラを表す ATA とSCSI コントローラを表すSCSI である。ここで指定したコントローラタイプは、disk_type 定義で選択した disk_type にも定義する必要がある。 |
スライス定義内の他の識別子では、実際のスライス情報を記述します。識別子は 0 から 7 までの番号です。これらの識別子は省略可能です。明示的に割り当てられていないスライスは、長さ 0 に設定されます。これらの識別子の値は、それぞれカンマで区切られた数値のペアになります。最初の数値はスライスの開始シリンダで、第 2 はスライス内のセクター数です。次に、スライス定義の例を示します。
partition = "SUN1.3G" \ : disk = "SUN1.3G" : ctlr = SCSI \ : 0 = 0, 34000 : 1 = 25, 133280 : 2 = 0, 2672400 : 6 = 123, 2505120 partition = "SUN2.1G" \ : disk = "SUN2.1G" : ctlr = SCSI \ : 0 = 0, 62320 : 1 = 41, 197600 : 2 = 0, 4154160 : 6 = 171, 3894240 partition = "SUN2.9G" \ : disk = "SUN2.9G" : ctlr = SCSI \ : 0 = 0, 195426 : 1 = 94, 390852 : 2 = 0, 5683986 : 6 = 282, 5097708 |
format ユーティリティは、次の方法で代替ファイルの位置を認識します。
format -x オプションでファイル名を指定した場合、ファイルは常にデータファイルとして使用されます。
-x オプションを指定しない場合、format ユーティリティは現在のディレクトリ内でファイル format.dat を検索します。このファイルが見つかると、データファイルとして使用されます。
どちらの方法でもデータファイルが見つからない場合、format ユーティリティはデータファイルとして /etc/format.dat を使用します。このファイルは Solaris オペレーティング環境と共に出荷されるので、必ず存在するはずです。
format ユーティリティを使用する場合は、さまざまな情報を入力する必要があります。この節では、入力する情報に関する規則について説明します。データ入力時に format のヘルプ機能を使用する方法については、format ユーティリティのヘルプを利用するを参照してください。
format ユーティリティを使用する際、いくつかの数値を入力する必要があります。入力方法には、データを指定する方法と、選択肢のリストから番号を選択する方法があります。どちらの場合も、help 機能を使用すると、format は期待する数値の上限と下限を表示します。したがって、目的の数値を入力するだけで済みます。数値は、その一部として底を明示的に指定しない限り (16 進数を表す 0x など)、10 進数と見なされます。
次の例は、整数の入力を示しています。
Enter number of passes [2]: 34 Enter number of passes [34] Oxf |
ディスクのブロック番号を入力しなければならない場合は、情報を次の 2 つの方法で入力できます。
ブロック番号を整数として入力する。
ブロック番号をシリンダ/ヘッド/セクター書式で入力する。
この情報は、論理ブロック番号を表す整数として指定できます。任意の底の数値を指定できますが、デフォルトは 10 進です。また、ここで最大演算子 (ドル記号 $) を使用して、format ユーティリティに適切な値を選択させることもできます。論理ブロックの形式は、SunOS のディスクドライバによってエラーメッセージに使用されます。
ブロック番号を指定するには、シリンダ/ヘッド/セクター書式を使用する方法もあります。この形式では、ブロック番号の 3 つの論理構成要素である、シリンダ、ヘッド、セクターの値を明示的に指定しなければなりません。これらの値は論理値ですが、メディアのレイアウトに関連するディスク領域の定義に使用できます。
シリンダ/ヘッド/セクター番号を指定しない場合、値は 0 であると見なされます。また、番号の代わりに最大演算子を使用して、format ユーティリティに適切な値を選択させることもできます。次に、シリンダ、ヘッド、セクターエントリの例を示します。
Enter defective block number: 34/2/3 Enter defective block number: 23/1/ Enter defective block number: 457// Enter defective block number: 12345 Enter defective block number: Oxabcd Enter defective block number: 334/$/2 Enter defective block number: 892//$ |
format は、ブロック番号を常に上記の両方の書式で出力します。また、help 機能によって、期待されるブロック番号の上限と下限が両方の書式で表示されます。
format ユーティリティでメニュープロンプトが表示される場合は、コマンド名を入力する必要があります。コマンド名は、目的のコマンドとして区別できる長さまで「省略」できます。
たとえば、p(artition) を使用して format メニューから partition メニューにアクセスできます。次に、p(rint) を使用して現在のスライステーブルを表示できます。
format> p PARTITION MENU: 0 - change `0' partition 1 - change `1' partition 2 - change `2' partition 3 - change `3' partition 4 - change `4' partition 5 - change `5' partition 6 - change `6' partition 7 - change `7' partition select - select a predefined table modify - modify a predefined partition table name - name the current table print - display the current table label - write partition map and label to the disk quit partition> p |
format ユーティリティでは、名前を指定しなければならない場合があります。このような場合は、名前に使用したい文字列を自由に指定できます。空白を含む名前は、二重引用符 (") で囲まなければなりません。二重引用符で囲まなければ、名前の最初の語だけが使用されます。
たとえば、ディスクの特定のパーティションテーブルを指定する場合、partition メニューの name サブコマンドを使用できます。
partition> name Enter table name (remember quotes): "new disk3" |
format ユーティリティにはヘルプ機能が組み込まれており、format ユーティリティが入力待ちの状態であればいつでも使用できます。疑問符 (?) を入力するだけで必要な入力に関するヘルプが表示されます。format ユーティリティでは、どんなタイプの入力が必要かについて簡潔な説明が表示されます。
メニュープロンプトから ? と入力すると、利用できるコマンドのリストが表示されます。
format ユーティリティに関連するマニュアルページを、次に示します。
format(1M) - format ユーティリティの基本機能およびコマンド行で使用可能なすべての変数について説明する。
format.dat(4) - format ユーティリティで使用するディスクドライブ構成に関する情報を提供する。