Solaris のシステム管理 (基本編)

ファイルシステムのバックアップおよび復元の概要 (作業マップ)

この作業マップを使用して、ファイルシステムのバックアップおよび復元作業をすべて確認できます。各作業は、実行するバックアップタイプの判別などの一連の追加作業を指し示します。

作業 

説明 

参照先 

1. バックアップするファイルシステムの識別 

毎日、毎週、または毎月、バックアップの必要なファイルシステムを識別します。 

バックアップを作成するファイルシステムの計画

2. バックアップタイプの決定 

サイトに適したファイルシステムのバックアップタイプを決定します。 

バックアップタイプの選択

3. バックアップの作成 

次のいずれかを実行します。 

 

 

ファイルシステムのフルバックアップおよび増分バックアップを実行する場合は、ufsdump コマンドを使用します。

第 47 章「ファイルとファイルシステムのバックアップ (手順)」

 

アクティブかつマウント中のファイルシステムのスナップショットを作成する場合は、fssnap コマンドの使用を考慮してください。

第 48 章「UFS スナップショットの使用 (手順)」

 

個人のホームディレクトリや、小規模で重要度の低いファイルシステムのフルバックアップを作成する場合は、tarcpio、または pax コマンドを使用してください。

第 51 章「UFS ファイルとファイルシステムのコピー (手順)」

4.ファイルシステムの復元 

(省略可能)  

ファイルまたはファイルシステムのバックアップに使用するコマンドに基づいて、復元方法を選択します。 

 

 

ufsdump コマンドを使用して作成したファイルシステムのバックアップを復元します。

第 49 章「ファイルとファイルシステムの復元 (手順)」

 

tarcpio、または pax コマンドを使用して作成したファイルシステムを復元します。

第 51 章「UFS ファイルとファイルシステムのコピー (手順)」

5. ルート (/) または /usr ファイルシステムの復元

(省略可能) 

ルート (/) または /usr ファイルシステムの復元は、非クリティカルなファイルシステムの復元よりも複雑です。理由は、これらのファイルシステムの復元中にローカル CD またはネットワークから起動する必要があるためです。

ルート (/) と /usr を復元する方法