次の表に、SPARC システムのスライスの説明を示します。
表 32–2 SPARC: ディスクスライス
スライス |
ファイルシステム |
通常クライアントかサーバーのどちらにあるか |
説明 |
---|---|---|---|
0 |
/ |
両方 |
オペレーティングシステムを構成するファイルとディレクトリを含む。 EFI – EFI ラベル付きディスクからはブートを実行できない。 |
1 |
スワップ |
両方 |
仮想メモリー、つまり「スワップ空間」を提供する。 |
2 |
— |
両方 |
VTOC – 慣例的にディスク全体を表す。このスライスのサイズは変更しないこと。 EFI – サイトの必要に応じてオプションスライスを定義する。 |
3 |
/export |
両方 |
サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 クライアントシステムが必要とする代替オペレーティングシステムを格納するため、サーバー上で使用できる。 |
4 |
|
両方 |
サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 |
5 |
|
両方 |
サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 システムに追加されるアプリケーションソフトウェアを格納する。インストール時に、/opt ファイルシステムにスライスが割り当てられていなければ、スライス 0 に /opt ディレクトリが作成される。 |
6 |
/usr |
両方 |
オペレーティングシステムのコマンド (「実行可能」コマンドとも呼ぶ) を含む。このスライスには、マニュアル、システムプログラム (init や syslogd など)、ライブラリルーチンも含まれる。 |
7 |
/home または /export/home |
両方 |
VTOC – ユーザーによって作成されたファイルを格納する。 EFI – 適用できない。 |
8 |
なし |
該当しない |
VTOC – 適用できない。 EFI – デフォルトで作成された予約済みスライス。VTOC の代替シリンダによく似た領域。このスライスは変更または削除しないこと。 |