x86 システム上では、ディスクは fdisk パーティションに分割されます。fdisk パーティションは、Solaris など、特定のオペレーティングシステムで使用するように確保されたディスクの一部です。
次の表に示すように、Solaris は Solaris fdisk パーティション上に、0 から 9 までの番号が付いた 10 個のスライスを配置します。
表 32–3 x86: ディスクスライス
スライス |
ファイルシステム |
通常クライアントかサーバーのどちらにあるか |
種類 |
---|---|---|---|
0 |
ルート (/) |
両方 |
オペレーティングシステムを構成するファイルとディレクトリを含む。 |
1 |
スワップ |
両方 |
仮想メモリー、つまり「スワップ空間」を提供する。 |
2 |
— |
両方 |
慣例的に、このスライスは Solaris fdisk パーティション全体を表す。このスライスのサイズは変更しないこと。 |
3 |
/export |
両方 |
サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 クライアントシステムが必要とする代替オペレーティングシステムを格納するため、サーバー上で使用できる。 |
4 |
|
|
サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 |
|
両方 |
サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 システムに追加されるアプリケーションソフトウェアを格納する。インストール時に、/opt ファイルシステムにスライスが割り当てられていなければ、スライス 0 に /opt ディレクトリが作成される。 |
|
6 |
/usr |
両方 |
オペレーティングシステムのコマンド (「実行可能」コマンドとも呼ぶ) を含む。このスライスには、マニュアル、システムプログラム (init や syslogd など)、ライブラリルーチンも含まれる。 |
7 |
/home または /export/home |
両方 |
ユーザーによって作成されるファイルを含む。 |
8 |
— |
両方 |
Solaris がハードディスクからブートするために必要な情報を含む。このスライスのスライス番号は 8 であるが、Solaris fdisk パーティションの先頭に存在するため、ブートスライスと呼ばれる。 |
9 |
— |
両方 |
代替ディスクブロック用に予約された領域。スライス 9 は代替セクタースライスと呼ばれる。 |