Solaris のシステム管理 (基本編)

デフォルトの group ファイル

Solaris のデフォルトの group ファイルには、システム全体に有効なタスク (印刷、ネットワーク管理、電子メールなど) をサポートする次のようなシステムグループが記述されています。これらのグループの多くは、passwd ファイルのエントリに対応しています。


root::0:root
other::1:
bin::2:root,bin,daemon
sys::3:root,bin,sys,adm
adm::4:root,adm,daemon
uucp::5:root,uucp
mail::6:root
tty::7:root,adm
lp::8:root,lp,adm
nuucp::9:root,nuucp
staff::10:
daemon::12:root,daemon
smmsp::25:smmsp
sysadmin::14:root
nobody::60001:
noaccess::60002:
nogroup::65534:
表 4–15 デフォルトの group ファイルのエントリ

グループ名 

グループ ID 

説明 

root

0

スーパーユーザーのグループ 

other

1

オプションのグループ 

bin

2

システムバイナリの実行に関連する管理グループ 

sys

3

システムのログの記録や一時ディレクトリに関連する管理グループ 

adm

4

システムのログの記録に関連する管理グループ 

uucp

5

uucp 関数に関連するグループ

mail

6

電子メールのグループ 

tty

7

tty デバイスに関連するグループ 

lp

8

ラインプリンタのグループ 

nuucp

9

uucp 関数に関連するグループ

staff

10

一般的な管理グループ 

daemon

12

ルーチンシステムタスクに関連するグループ 

sysadmin

14

Admintool と Solstice AdminSuite ツールに関連する管理グループ 

smmsp

25

Sendmail メッセージ送信プログラムデーモン 

nobody

60001

特別なアクセス権を必要としない、あるいは持つべきではないユーザーまたはソフトウェアプロセスに割り当てられるグループ 

noaccess

60002

あるアプリケーションを経由するが実際にログインをしないで、システムにアクセスする必要があるユーザーまたはプロセスに割り当てられるグループ 

nogroup

65534

既知のグループのメンバーでないユーザーに割り当てられるグループ