Solaris 9 4/03 の日本語環境と DOCUMENTATION CD をインストールする場合に必要なディスク容量について説明します。
次の表に、Solaris 9 4/03 SOFTWARE 1 of 2 CD、Solaris 9 4/03 SOFTWARE 2 of 2 CD、Solaris 9 4/03 LANGUAGES CD に含まれている日本語ロケール (ja、ja_JP.PCK、ja_JP.UTF-8) のパッケージをインストールするために必要なディスク容量を示します。Solaris 9 より、ファイルシステムの自動配置でデフォルトとして選択される領域は、ルート (/) とスワップ (swap) だけになりました。記載されている値は、このデフォルトのファイルシステムでインストールする場合に必要なルートファイルシステムの推奨値 (括弧内は最小値) で、スワップ領域に必要な容量は含まれていません。
なお、Solaris suninstall プログラムで「ソフトウェアの選択」画面に実際に表示される各ソフトウェアグループの値は、スワップ領域を含んだ値です。この値は、インストールするシステムのディスクやメモリーのサイズによって異なります。
表 2–1 Solaris 9 4/03 (SPARC 版) のソフトウェア容量 (単位: M バイト)ソフトウェアグループ | ルート (/) ファイルシステムのサイズ |
---|---|
全体ディストリビューション と OEM サポート | 2097 (1783) |
全体ディストリビューション | 2057 (1749) |
開発者システムサポート | 1723 (1464) |
エンドユーザーシステムサポート | 1192 (1013) |
この表に記載されている値は、Sun4U アーキテクチャのシステムにソフトウェアをデフォルトでインストールする場合に必要な容量で、64 ビット (sparc v9) サポートパッケージの容量を含んでいます。64 ビットパッケージをインストールしない場合や、Sun4U 以外のアーキテクチャにインストールする場合には、この表の値よりも推奨値で 100M 〜 180M バイト、最小値で 90M 〜 150M バイトほど少ない容量で済みます。
ソフトウェアグループ | ルート (/) ファイルシステムのサイズ |
---|---|
全体ディストリビューション と OEM サポート | 1654 (1406) |
全体ディストリビューション | 1654 (1406) |
開発者システムサポート | 1450 (1233) |
エンドユーザーシステムサポート | 994 (845) |
次の表に、アジア言語版の DOCUMENTATION 2 of 2 CD に含まれている、英語および日本語のドキュメントパッケージとその容量を示します (その他のアジア言語のパッケージは省略)。これらのパッケージのうち * 印がついているパッケージは、デフォルトで /opt にインストールされます。
表 2–3 Solaris 9 4/03 DOCUMENTATION 2 of 2 CD のソフトウェア容量 (単位 : M バイト)パッケージ | コレクション名 | 必要な容量の概算値 |
---|---|---|
SUNWaadm * | Solaris 9 4/03 System Administrator Collection (HTML 版) | 29 |
SUNWdev * | Solaris 9 4/03 Software Developer Collection (HTML 版) | 20 |
SUNWids * | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) (HTML 版) | 8 |
SUNWsdocs * | Documentation Navigation for Solaris 9 | 1 |
SUNWjaadm * | Solaris 9 4/03 System Administrator Collection - Japanese (HTML 版) | 28 |
SUNWjabe * | Solaris 9 User Collection - Japanese (HTML 版) | 15 |
SUNWjaman * | Solaris 9 4/03 Reference Manual Collection - Japanese (HTML 版)1 | 15 |
SUNWjdad * | Solaris 9 Common Desktop Environment Developer Collection - Japanese (HTML 版) | 9 |
SUNWjdev * | Solaris 9 4/03 Software Developer Collection - Japanese (HTML 版)1 | 14 |
SUNWjids* | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (HTML 版) | 8 |
SUNWjinab * | Solaris 9 4/03 Release and Installation Collection - Japanese (HTML 版) | 4 |
SUNWwnabj * | Solaris 9 4/03 About What's New Collection - Japanese (HTML 版) | 1 |
SUNWjasdc * | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) - Japanese (HTML 版)1 | 3 |
SUNWjqdoc * | Sun ONE Message Queue 3.0.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (HTML 版) | 3 |
SUNWpaadm | Solaris 9 4/03 System Administrator Collection (PDF 版) | 26 |
SUNWpdev | Solaris 9 4/03 Software Developer Collection (PDF 版) | 20 |
SUNWpids | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) (PDF 版) | 8 |
SUNWpjaadm | Solaris 9 4/03 System Administrator Collection - Japanese (PDF 版) | 29 |
SUNWpjabe | Solaris 9 User Collection - Japanese (PDF 版) | 15 |
SUNWpjaman | Solaris 9 4/03 Reference Manual Collection - Japanese (PDF 版)1 | 16 |
SUNWpjdad | Solaris 9 Common Desktop Environment Developer Collection - Japanese (PDF 版) | 10 |
SUNWpjdev | Solaris 9 4/03 Software Developer Collection - Japanese (PDF 版)1 | 18 |
SUNWpjids | iPlanet Directory Server 5.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (PDF 版) | 12 |
SUNWpjinab | Solaris 9 4/03 Release and Installation Collection - Japanese (PDF 版) | 5 |
SUNWpwnabj | Solaris 9 4/03 About What's New Collection - Japanese (PDF 版) | 2 |
SUNWpjqdoc | Sun ONE Message Queue 3.0.1 Collection (Solaris Edition) - Japanese (PDF 版) | 5 |
SUNWpjasdc | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) - Japanese (PDF 版)1 | 4 |
注 1: 一部のみの翻訳となりますので、全情報を参照する場合は、対応する英語のコレクションをご覧ください。
* 印のついていない PDF 版のパッケージはデフォルトではインストールされません。これらのパッケージをインストールする場合には次の手順を実行してください。
DOCUMENTATION 2 of 2 CD のインストーラを起動する。
「インストール形式の選択」画面で、「カスタム」を選択する。
「コンポーネントの選択」画面で、パッケージを選択し、インストールを実行する。
次の表は、英語 + ヨーロッパ言語版の DOCUMENTATION 1 of 2 CD にのみ含まれており、日本語に翻訳されていないマニュアルを含む英語のドキュメントパッケージです。
それらのマニュアルをインストールする場合には、次の手順を実行してください。
DOCUMENTATION 1 of 2 CD のインストーラを起動する。
「インストール形式の選択」画面で、「カスタム」を選択する。
「コンポーネントの選択」画面で、該当するパッケージを選択し、インストールを実行する。
パッケージはデフォルトで /opt にインストールされます。
表 2–4 Solaris 9 4/03 DOCUMENTATION 1 of 2 CD のソフトウェア容量 (単位 : M バイト)パッケージ | コレクション名 | 必要な容量の概算値 |
---|---|---|
[英語] | ||
SUNWaman | Solaris 9 4/03 Reference Manual Collection (HTML 版) | 54 |
SUNWpaman | Solaris 9 4/03 Rerference Manauall Collection (PDF 版) | 29 |
SUNWakcs | KCMS Collection (HTML 版) | 3 |
SUNWpakcs | KCMS Collection (PDF 版) | 4 |
SUNWadoc | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) (HTML 版) | 14 |
SUNWpadoc | Sun ONE Application Server 7 Collection (Solaris Edition) (PDF 版) | 20 |
SUNWaref | Sun ONE Application Server 7 Reference Manual Collection (HTML 版) | 2 |
SUNWparef | Sun ONE Application Server 7 Reference Manual Collection (PDF 版) | 1 |
Solaris 9 4/03 のインストール中に行うことができる、日本語環境の選択について説明します。日本語環境の選択では、「デフォルトロケール」と「インストールするロケール」の 2 つを選択します。インストール手順の詳細は、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
Solaris 9 4/03 は、次に示すように 3 種類の文字エンコーディングに対応した 4 つの日本語ロケールをサポートしています。
EUC をサポートする ja および ja_JP.eucJP ロケール
PCK (PC 漢字コード) をサポートする ja_JP.PCK ロケール (シフト JIS と同等)
Unicode の UTF-8 をサポートする ja_JP.UTF-8 ロケール
インストール後のシステムのデフォルトロケールを選択します (具体的には、 /etc/default/init ファイル内に LANG 環境変数が定義されます)。
日本語環境をインストールする場合に、システムのデフォルトロケールとして日本語ロケールを選択しなければならないわけではありませんが、日本語ロケールを選択することをお勧めします。システムのデフォルトロケールとして日本語ロケールが設定されていると、たとえば、システムログイン時の LANG の設定を、ユーザーごとに環境設定ファイルで定義しなくても済むようになります。また、dtlogin の言語設定で、デフォルトで日本語ロケールが設定されます。
Solaris Web Start 3.0 (CD) インストールの場合
最初にインストール画面の表示言語を選択するプロンプトが表示されるので、日本語環境でインストールするには、「Japanese」を選択してください。システムのデフォルトロケールは、「ja」に設定されます。
Solaris suninstall プログラムまたは Solaris Web Start 3.0 (DVD) インストールの場合
最初にインストール画面の表示言語を選択するプロンプトが表示されるので、日本語環境でインストールするには、「Japanese」を選択してください。次に、日本語ロケールとして「Japanese EUC (ja)」、「Japanese PC Kanji (ja_JP.PCK)」、「Japanese UTF-8 (ja_JP.UTF-8)」のいずれかを選択してください。ここで選択したロケールが、 システムのデフォルトロケールとして設定されます。
Solaris Web Start 3.0 インストールでは、次の手順を実行することでデフォルトロケールを選択し直すことができます。
(例) ja_JP.PCK ロケールをデフォルトロケールにする場合
「インストールの形式の選択」画面で、「カスタムインストール」を選択する。
「ソフトウェアのロケール選択」画面で、ja_JP.PCK ロケールのチェックボックスを ON にする (ここでチェックされていないロケールは、次の選択画面で表示されません。)
「システムのロケール選択」画面で、ja_JP.PCK ロケールを選択する。
いずれのインストール方法を選択した場合でも、ja_JP.eucJP ロケールをデフォルトロケールとして選択することはできません。
システムのデフォルトロケールを、インストール後に設定または変更する場合には、/etc/default/init ファイルでの LANG 環境変数の設定を次のようにしてから、システムを再起動します。
ja ロケールに設定 | LANG=ja |
ja_JP.eucJP ロケールに設定 | LANG=ja_JP.eucJP |
ja_JP.PCK ロケールに設定 | LANG=ja_JP.PCK |
ja_JP.UTF-8 ロケールに設定 | LANG=ja_JP.UTF-8 |
C ロケールに設定 | LANG= の行を削除、または LANG=C |
インストール前に、このデフォルトロケールをあらかじめ設定しておくことも可能です。この事前設定をしておくと、GUI インストール時にもロケール設定画面が表示されません。この設定は、カスタム JumpStart による自動インストールの場合など、意図的にロケール設定画面を表示させたくない場合に有効です。 [デフォルトロケールの事前設定を行う方法には、「ネームサービスに事前に定義しておく方法」と「sysidcfg ファイルを使用する方法」の 2 通りがあります。 詳細は、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。]
インストールしたいロケールを選択すると、ロケールに依存するソフトウェアパッケージがインストールされます。日本語環境をインストールするには、必ず日本語パッケージをインストールする必要があります。
Solaris 9 から、インストールするロケールとして、日本語ロケールを 1 つだけ選択した場合でも、すべての日本語ロケールがインストールされるようになりました。たとえば、ja ロケールのみを選択した場合でも、ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK、および ja_JP.UTF-8 ロケールがインストールされます。
DOCUMENTATION 2 of 2 CD を Solaris 9 4/03 INSTALLATION CD からインストールする場合
後述のバグ情報にあるバグ ID: 4859494 のため、Solaris 9 4/03 INSTALLATION CD を使用して、DOCUMENTATION 2 of 2 CD をインストールする場合には、インストールするロケールの項で、対象言語の EUC ロケールが選択されている必要があります。Solaris 9 4/03 INSTALLATION CD の「カスタムインストール」を選択した後、「ソフトウェアのロケール選択」画面で EUC のロケール (日本語環境の場合は ja ロケール) を選択し、DOCUMENTATION 2 of 2 CD をインストールするように設定してください。
Solaris suninstall プログラムの場合
「地域の選択」画面で、インストールするロケールを選択します。この画面では、あらかじめ選択したシステムのデフォルトロケールが自動的に選択された状態になっています。たとえば、システムのデフォルトロケールとして ja ロケールを選択した場合、この画面では ja ロケールのみが選択されますが、実際にはすべての日本語ロケールがインストールされます。
Solaris Web Start 3.0 インストールの場合
「インストール形式の選択」画面にて、「デフォルトインストール」を選択した場合、システムのデフォルトロケールのみが自動的に選択され、ロケールを選択するための画面は表示されません。たとえば、システムのデフォルトロケールとして ja ロケールを選択した場合、ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 ロケールのみがインストールされます。他の言語のロケールをインストールする場合は「カスタムインストール」を選択して、「ソフトウェアのロケール選択」画面で、追加したいロケールを選択してください。
カスタム JumpStart インストールの場合
カスタム JumpStart インストールが参照するプロファイルに locale キーワードを追加します。 [locale キーワードは、日本語パッケージのインストールに影響しますが、システムのデフォルトロケールを決定するものではありません。]
日本語ロケール環境をインストールする場合には、locale キーワードの値に ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK または ja_JP.UTF-8 のいずれかを指定します。
なお、プロファイル中で locale キーワードを明示的に定義しない場合でも、デフォルトロケールとして日本語ロケールが設定されていれば、すべての日本語ロケール環境が自動的にインストールされます。