suninstall インストールプログラムを使用して、既存の Service パーティションを持つシステムに Solaris 9 4/03 オペレーティング環境 (x86 版) をインストールしようとすると、インストールプログラムが終了する可能性があります。この問題は、下記の状況で発生します。
suninstall プログラムを使用して Solaris 9 4/03 オペレーティング環境をインストールする。
インストール時に、既存の Service パーティションを持つディスクの配置を選択するが、そこに Solaris fdisk パーティションは含まれていない。
「Solaris fdisk パーティションの作成」パネルで「サービスパーティションを保存し、 Solaris fdisk パーティションを作成」オプションを選択する。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
次の手順に従って、suninstall プログラムの実行時に Solaris fdisk パーティションを手動で作成する。
suninstall インストールプログラムから Solaris fdisk パーティションの作成方法を選択するよう要求されたら、「手作業で fdisk パーティションを作成」オプションを選択する。
Service パーティションを保持したまま、Solaris fdisk パーティションを作成する。
インストールを完了する。
次の手順に従って、fdisk コマンドを使用して Solaris fdisk パーティションを作成する。
F5 ファンクションキーを押して suninstall インストールプログラムを終了する。
端末ウィンドウが開く。
fdisk パーティションの作成について詳細は、fdisk(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のコマンドを入力して suninstall インストールプログラムを再起動する。
# suninstall |
インストールを完了する。
3Com 3c905C ネットワークインタフェースカードを使ってネットワークインストールを実行すると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
elxl%d: no active connection found; please connect |
このエラーメッセージが表示された場合、インストールがハングアップする可能性があります。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
別のネットワークインタフェースを使ってネットワークインストールを実行する
Solaris 9 4/03 DVD または Solaris 9 4/03 CD を使ってインストールを実行する
ネットワークインストールの詳しい手順については、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
PXE (Preboot Execution Environment) ネットワークブートを使用して、SunTM LX50 システムに Solaris 9 4/03 オペレーティング環境をインストールすると、ネットワークブートに失敗することがあります。その場合、次のメッセージが表示されます。
error: Assertion failure: - "rp->flags & RESF_ALT", "ur.c" line 80 The root filesystem is not mounted and the configuration assistant has exited prematurely. Booting is unlikely to succeed. CTL-ALT-DEL may be used to reset the machine. Failover to boot interpreter - type ctrl-d to resume boot |
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
PXE ネットワークブートが不要な場合は、次の手順を実行します。
次のいずれかのメディアを使用してシステムをブートします。
Solaris 9 4/03 INSTALLATION CD
Solaris 9 4/03 SOFTWARE 1 of 2 CD
ブート用フロッピーディスクの Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助、DCA)
Solaris DCA によるブートの詳細については、『Solaris 9 インストールガイド』を参照してください。
DCA を実行し、ネットワークデバイスの選択が要求されたら、適切なネットワークデバイスを選択してシステムをブートします。
PXE ネットワークブートを使用する場合は、インストール時にシステムの BIOS でシリアルコンソールを無効にします。Sun LX50 システムでの BIOS 変更の詳細については、『Sun LX50 Server Manual (英語版)』(http://www.sun.com/servers/entry/lx50/documentation2.html) を参照してください。
システムに、ファームウェアリビジョン 1007 の Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブが含まれていると、Solaris 9 4/03 DVD からのブートが失敗します。
回避方法 : パッチ 111649-03 以降を適用して Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブのファームウェアを更新します。パッチ 111649-03 は、Solaris 9 4/03 Supplement CD の次のディレクトリにあります。
DVD_Firmware/Patches |
パッチのインストール方法については、上記のディレクトリにある README ファイルを参照してください。パッチをインストールする前に、README ファイルに記載されている注意事項や警告内容のすべてに目を通して、その内容に従って作業してください。
Solaris 2.6 オペレーティング環境または Solaris 7 オペレーティング環境を実行しているシステムでは、Solaris 9 4/03 DVD がボリューム管理によって正しくマウントされません。そのため、インストールサーバーを設定したり、Live Upgrade を実行したり、メディア上のデータにアクセスしたりできません。
システムに対応したパッチを適用する。
表 2–5 Solaris 2.6 および Solaris 7 オペレーティング環境用の DVD パッチ
リリース |
パッチ ID |
---|---|
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (SPARC 版) |
107618-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 (SPARC 版) |
107259-03 |
Solaris 2.6 オペレーティング環境 (x86 版) |
107619-03 |
Solaris 7 オペレーティング環境 (x86 版) |
107260-03 |
Solaris 9 4/03 DVD をマウントする。
ただし、ボリューム管理を使用しないでください。次の手順に従って、手動で DVD をマウントします。
スーパーユーザーになります。
ボリューム管理を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
手動で DVD をマウントします。
# mkdir /mnt1 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /mnt1 |
DVD がマウントされていて、DVD 上のデータにアクセスできることを確認します。
# cd /mnt1 # ls |
DVD が正しくマウントされている場合は、システムから次の情報が返されます。
Copyright Solaris_9 |