ATOK12 を使用して AWT の TextField または TextArea に入力する場合、候補ウィンドウで確定した文字が入力されないという問題があります。また、Swing を使用した Java のプログラムにおいてもプログラムによっては候補ウィンドウで確定した文字が入力されず、その後の入力文字がプレエディットテキスト上で二重に入力されるという問題があります。この問題は、たとえば AWT を使用した Solaris ユーザー登録ツール (solregis) で発生します。
なお、この問題はウィンドウフォーカスの切り替え方法が、Click-To-Mouse (デフォルト) の時には常に発生しますが、Follow-To-Mouse の時にはマウスカーソルが候補ウィンドウ上にある場合にのみ発生します。
次の Solaris 9 Update リリースにバンドルされる J2SE (1.4.1_02a の予定) でこの問題は修正される予定です。また、今後の Java のアンバンドルリリース (J2SE 1.4.1_03 の予定) でも修正される予定です。
回避方法 : 以下のいずれかの方法で問題を回避してください。
ウィンドウフォーカスの切り替えを Follow-To-Mouse に設定して (スタイル・マネージャの「ウィンドウ」のコントロールで「ポインタでウィンドウをアクティブに」を選択します)、問題を発生しづらくする。
Wnn6 を使用する (ワークスペース・メニューの日本語入力システム切替から切り替えます)。
ほかのウインドウで入力した文字をカット&ペーストする。
このバグが修正された J2SE リリース (1.4.1_03 以降の予定) をダウンロードして、/usr/j2se (1.4.1_02) と入れ替える。
可能なら、デフォルトの J2SE 1.4.1_02 ではなく、JDK1.2 (/usr/java1.2) を使用する。たとえば、以下の方法で solregis を JDK1.2 を使用して起動することができます。
% env JRE_HOME=/usr/java1.2 /usr/dt/bin/solregis |