Solaris 9 4/03 ご使用にあたって

アップグレード後、Solaris 管理コンソールを使用して追加したユーザーアカウントにホームディレクトリが作成されない (バグ ID: 4803524)

Solaris 9 9/02 または Solaris 9 12/02 リリースを Solaris 9 4/03 オペレーティング環境にアップグレードして、その後、新しくユーザーアカウントを作成すると、そのアカウントにホームディレクトリが作成されません。

ユーザーアカウントを作成するのに smuser コマンド行インタフェース (CLI) を使用すると、CLI の実行の完了とともに端末ウィンドウに "null" エラーが表示されます。

Solaris 管理コンソール (Solaris Management Console) のグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用してユーザーアカウントを作成した場合は、エラーは何も表示されません。

回避方法: Solaris 9 4/03 オペレーティング環境にアップグレードした後で、次の手順に従って jar ファイルを登録します。


注 –

システムをこのリリースにアップグレードした後で追加したユーザーアカウントをすべて削除、または再作成する必要があります。

ユーザーアカウントを削除するのは、jar ファイルを登録する前でも後でも構いません。ただし、新しいユーザーアカウントを作成する前に、この回避方法を完了する必要があります。


  1. スーパーユーザーになります。

  2. jar ファイルを登録します。


    # /usr/sadm/bin/smcregister library -n VUserMgrLib.jar \
    /usr/sadm/lib/usermgr/VUserMgrLib.jar \
    /usr/sadm/lib/usermgr/VUserMgrLib_classlist.txt ALL
    
  3. WBEM サーバーを停止します。


    # /etc/init.d/init.wbem stop
    
  4. WBEM サーバーを再起動します。


    # /etc/init.d/init.wbem start
    

この回避方法を完了した後、新しくユーザーアカウントを追加すると、一般的には /export/home/username というホームディレクトリが正しく作成されます。

詳細は、smuser(1M) のマニュアルページを参照してください。