システム上にアップグレード可能なバージョンの Solaris ソフトウェアが存在するにもかかわらず、アップグレードオプションが提供されない。
1 /var/sadm ディレクトリがシンボリックリンクであるか、別のファイルシステムからマウントされたディレクトリである。
対処方法:1 /var/sadm ディレクトリをルート (/) または /var ファイルシステムに移動します。
原因:2 /var/sadm/softinfo/INST_RELEASE ファイルが存在しない。
対処方法:2 以下の形式で INST_RELEASE ファイルを作成します。
OS=Solaris VERSION=x REV=0
x |
システム上の Solaris ソフトウェアのバージョン |
原因:
3 /var/sadm/softinfo に SUNWusr が存在しない。
対処方法:3 初期インストールを行う必要があります。この Solaris ソフトウェアはアップグレードできません。
Solaris インストールプログラムがファイルシステムをマウントできないため、アップグレードに失敗する。
アップグレード中、インストールプログラムは、システムの /etc/vfstab ファイルにリストされているすべてのファイルシステムを、アップグレードしようとしているルートファイルシステムにマウントしようとする。インストールプログラムがファイルシステムをマウントできない場合、失敗して終了する。
システムの /etc/vfstab ファイル内のすべてのファイルシステムがマウントできることを確認します。/etc/vfstab ファイル内のマウントできない、あるいは問題の原因になっている可能性があるファイルシステムは、すべてコメントにします。Solaris suninstall プログラムはアップグレード中、コメントにしたファイルシステムをマウントしません。アップグレードされるソフトウェアを含むシステムベースのファイルシステム (たとえば、/usr) は、コメントにできません。
アップグレードが失敗する
システムにアップグレードに対応できるだけの十分なディスク容量がない。
原因:第 5 章「ディスク容量およびスワップ容量の割り当てに関する指針」を参照してディスク容量に問題がないかを確認し、自動配置機能による領域の再配置を行わずに解決できるかどうかを調べます。
ミラー化されたルートのアップグレードに関連する問題
Solaris ボリュームマネージャでミラー化されているルートを使用してアップグレードする際に問題が発生する場合は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の「ボリュームマネージャの障害追跡」を参照してください。