Solaris 9 8/03 オペレーティング環境の概要

言語サポートの拡張

Unicode バージョン 3.2 のサポート

Solaris Unicode ロケールで、Unicode バージョン 3.2 がサポートされるようになりました。Unicode バージョン 3.2 には、新たに 1016 文字が追加されています。バージョン 3.2 には標準化する変更および有益な変更が追加されています。その変更点の詳細については、次の Web サイトにある『Unicode Standard Annex #28: UNICODE 3.2』を参照してください。

http://www.unicode.org/unicode/reports/tr28/

Unicode バージョン 3.2 の条件に合わせて、UTF-8 文字表現の安全性も向上しました。Unicode バージョン 3.2 は、UTF-8 の iconv コード変換において、より安全性の高い UTF-8 文字表現、形式、およびバイトシーケンスを実現します。あらゆる OS レベルのマルチバイト機能とワイド文字機能が実装されています。

サポート対象キーボードの追加

Solaris 9 4/03 Update リリースでは、エストニア語キーボード (Type 6)、カナダ (フランス語) キーボード (Type 6)、ポーランド語プログラマ向けキーボード (Type 5) のソフトウェアサポートが追加されました。カナダ、エストニア、ポーランドのユーザーは、このソフトウェアを使って、標準の米国キーボードのキー配列をそれぞれの言語の必要性に合わせて変更できます。これにより、キーボード入力の柔軟性が向上します。

キー配列の変更手順については、『Solaris 9 8/03 ご使用にあたって』を参照してください。

Wubi 入力方式のサポート

Wubi は、中国で広く使用されている IM (入力方式) です。Wubi IM のエンコーディング規則は、中国語文字の「字根」に基づいています。この方式では、標準キーボードで、「字音」による入力方式よりも速く中国語文字列を入力できます。

インド系言語の入力方式のサポート

Solaris オペレーティング環境では、インド系言語のキーボード入力がサポートされます。インド系言語のユーザーは、Solaris オペレーティング環境で好みのキーボード配列を使用して、インド系言語の文字列を入力できます。

Unicode ロケールでインド系言語 7 種のスクリプトを追加サポート

今回の Solaris リリースでは、以前からサポートされていたヒンディー語スクリプトのほかに、次のインド系言語のスクリプトがサポートされます。

これらのインド系言語ユーザーは、Solaris でサポートされている任意の Unicode ロケール環境の Solaris オペレーティング環境で言語サポートを得ることができます。