sar -q コマンドを使用すると、待ち行列に要求が入っている平均待ち行列の長さと、その間の時間の割合が表示されます。
$ sar -q 00:00:00 runq-sz %runocc swpq-sz %swpocc |
次の表に -q オプションからの出力について説明します。
表 24–15 sar -q コマンドの出力
フィールド名 |
説明 |
---|---|
runq-sz |
CPU を実行するためにメモリー内で待機中のカーネルスレッド数。通常、この値は 2 未満になる。値が常に 2 より大きい場合は、システムが CPU の限界に到達している可能性がある |
%runocc |
ディスパッチ待ち行列が使用されている時間の割合 |
swpq-sz |
sar では出力されなくなった |
%swpocc |
sar では出力されなくなった |
次の例は、sar -q コマンドからの出力を示します。%runocc の値が大きく (90 パーセント超)、runq-sz が 2 より大きい場合は、CPU の負荷が大きく、応答速度が低下しています。この場合は、CPU の容量を増やしてシステムの応答速度を適正化する必要があります。
$ sar -q SunOS touchstone 5.9 Generic sun4u 03/04/2003 00:00:00 runq-sz %runocc swpq-sz %swpocc 01:00:00 0.0 0 0.0 0 02:00:00 0.0 0 0.0 0 03:00:00 0.0 0 0.0 0 04:00:00 1.0 0 0.0 0 05:00:00 0.0 0 0.0 0 06:00:00 0.0 0 0.0 0 07:00:00 1.0 0 0.0 0 08:00:00 0.0 0 0.0 0 08:20:01 0.0 0 0.0 0 08:40:00 0.0 0 0.0 0 09:00:00 1.0 0 0.0 0 09:20:01 1.6 3 0.0 0 09:40:01 1.5 8 0.0 0 10:00:02 1.6 7 0.0 0 10:20:03 1.5 2 0.0 0 10:40:01 1.9 1 0.0 0 11:00:01 1.4 0 0.0 0 11:20:01 1.6 0 0.0 0 Average 1.6 1 0.0 0 |