Solaris のシステム管理 (上級編)

CPU の使用状況をチェックする方法 (sar -u)

sar -u コマンドを使用すると、CPU 使用状況の統計情報が表示されます。


$ sar -u
00:00:00    %usr    %sys    %wio   %idle
01:00:00       0       0       0     100

オプションを指定しない sar コマンドは、sar -u と同じです。 特定の瞬間では、 プロセッサはビジー状態またはアイドル状態になっています。ビジー状態のときは、プロセッサはユーザーモードまたはシステムモードになっています。アイドル状態のときは、プロセッサは入出力の完了を待っているか、何も処理することがないので「待機」している状態です。

次の表に -u オプションからの出力について説明します。

表 24–17 sar -u コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

%usr

プロセッサがユーザーモードになっている時間の割合が表示される 

%sys

プロセッサがシステムモードになっている時間の割合が表示される 

%wio

プロセッサがアイドル状態で入出力の完了を待っている時間の割合が表示される 

%idle

プロセッサがアイドル状態で入出力を待っていない時間の割合が表示される 

一般に、%wio の値が大きい場合は、ディスクの処理速度が低下していることを意味します。

例 — CPU の使用状況をチェックする

次の例は、sar -u コマンドからの出力を示します。


$ sar -u
SunOS touchstone 5.9 Generic sun4u    03/04/2003

00:00:00    %usr    %sys    %wio   %idle
01:00:00       0       0       0     100
02:00:00       0       0       0     100
03:00:00       0       0       0     100
04:00:00       0       0       0     100
05:00:00       0       0       0     100
06:00:00       0       0       0     100
07:00:00       0       0       0     100
08:00:00       0       0       0     100
08:20:01       0       0       0     100
08:40:00       0       0       0     100
09:00:00       0       0       0     100
09:20:01       6       1       1      91
09:40:01      15       2       0      82
10:00:02      13       1       2      83
10:20:03       5       2       8      84
10:40:01       3       1       0      96
11:00:01       1       0       1      97
11:20:01       2       0       0      97

Average        2       0       0      98