Solaris のシステム管理 (上級編)

ファイルアクセスをチェックする方法 (sar -a)

sar -a コマンドを使用すると、ファイルアクセス操作の統計情報が表示されます。


$ sar -a
SunOS touchstone 5.9 Generic sun4u    03/04/2003

00:00:00  iget/s namei/s dirbk/s
01:00:00       0       3       0
02:00:00       0       3       0
03:00:00       0       3       0
04:00:00       0       3       0
05:00:00       0       3       0
06:00:00       0       3       0
07:00:00       0       3       0
08:00:00       0       3       0
08:20:01       0       3       0
08:40:00       0       3       0
09:00:00       0       3       0
09:20:01       0      10       0
09:40:01       0       1       0
10:00:02       0       5       0

Average        0       4       0

次の表に、sar -a コマンドによってレポートされるオペレーティングシステムのルーチンを示します。

表 24–7 sar -a コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

iget/s

ディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) 内に入っていない i ノードに対して出された要求数 

namei/s

1 秒当りのファイルシステムパスの検索数。namei で DNLC 内にディレクトリ名が見つからない場合は、iget が呼び出され、ファイルまたはディレクトリの i ノードが取得される。したがって、ほとんどの igets は DNLC が欠落した結果である

dirbk/s

1 秒間に実行されたディレクトリブロックの読み取り回数 

表示される値が大きいほど、カーネルはユーザーファイルへのアクセスに長い時間を費やしています。この時間には、プログラムとアプリケーションによるファイルシステムの使用量が反映されます。-a オプションを使用すると、アプリケーションのディスク依存度を表示できるので便利です。