Solaris のシステム管理 (基本編)

/etc/dumpdates ファイルの役割

ufsdump コマンドを -u オプション付きで使用すると、/etc/dumpdates というファイルを管理し、更新できます。/etc/dumpdates ファイル内の各行は、バックアップが作成されたファイルシステム、前回のバックアップレベル、バックアップの日付、曜日、および時刻を表しています。たとえば、次のようになります。


/dev/rdsk/c0t0d0s7               0 Mon Dec 10 16:26:10 2001
/dev/rdsk/c0t0d0s7               9 Tue Dec 11 16:45:14 2001
/dev/rdsk/c0t0d0s7               9 Wed Dec 12 16:54:47 2001

増分バックアップの実行時に、ufsdump コマンドは /etc/dumpdates ファイルをチェックして、下のレベルの最後のバックアップ日付を調べます。次に、下のレベルのバックアップ以降に更新されたすべてのファイルをメディアにコピーします。バックアップが完了すると、完了したばかりのバックアップを記述する新しい情報行によって、そのレベルの最後のバックアップの情報行が置き換えられます。

/etc/dumpdates ファイルを使用して、バックアップが実行中であるかどうかを検査してください。機器に問題が発生している場合は、この検査が特に重要です。機器の障害が原因でバックアップを完了できないと、そのバックアップは /etc/dumpdates ファイルに記録されません。

ディスク全体を復元する必要があれば、/etc/dumpdates ファイル内で最後のバックアップの日付とレベルをチェックできるので、ファイルシステム全体を復元するために必要なファイルを判断できます。


注 –

/etc/dumpdates ファイルは編集可能なテキストファイルですが、編集するかどうかはユーザーの判断によります。ファイルに変更を加えた結果、アーカイブテープと一致しなくなると、必要なテープ (またはファイル) がどれであるかわからなくなることがあります。